感情と自律神経系
・自律神経のバランスが感情とリンクしている
前回も綴りましたが、自律神経系は感情と大幅にリンクしています。交感神経優位なときは興奮状態にあるため怒る、泣く、襲う、わめくなどの感情行動を起こしたくなります。
つまり、そのような感情が沸き起こった時には『今は交感神経優位なんだな。』とわかりさえすれば心を落ち着かすことも可能になるわけです。ここが動物と人間の大きな違いです。
例えばお腹が空いているライオンがいるとします。そのライオンの目の前に生肉が無造作におかれてあったら否応なく食べ漁るでしょう。その横に同じお腹が空いているライオンがいたらケンカになり食べ漁りあいをします。
つまり、動物は本能のままに動き行動をおこしてしまいます。しかし、人間であれば分け合うことや、交渉することも可能なわけです。これを理性といいます。言語を覚え理性を獲得しこのような関係を築きあげてきたからこそ人類は20万年以上も発展しつづけ生きながらえてこれたのです。
でも、最近はこの理性があまり発達してない人をよく見かけます。あなたの周りにもいませんか?すぐに怒る人、感情のままに行動する人。そういう人は右脳ばかり使い左脳を使わない人に多いです。
右脳は感情や直感
左脳は論理力
と言われます。
つまり、感情的=右脳が作動している。ということになるわけです。
・なぜ右脳だけ作動するのか?
『江戸時代末期の情報量は歩く速度でしか伝達しない』(司馬遼太郎 世に棲む日々より)
と言われています。
今よりたった150年前の話しです。それが現代ではどうでしょうか?その時代のゆうに10000倍以上の情報が垂れ流しに流れてきます。
特にTVは要注意です。各局、有力な情報を流すのではなく、視聴率が上がるための番組編成をしているからです。つまりTVを情報源にしている人は危ない。と言えます。
『自分で番組を選んでるから大丈夫だよ』。と反論される方もおられると思いますが、動画は右脳を強烈に刺激して辞められなくなります。これでTV依存脳がつくりあげだんだん思考力が奪いとられていきます。
・対処法
まずは家に帰ってTVをすぐに見るのはやめましょう。時間を決めてみるか(1時間とか)、ベストは見ないこと。
とにかく動画依存になってしまうと動くものしか感知できなくなってしまうのでどうしても交感神経優位になってしまいます。
オススメはTVではなく本を読みましょう。本は右脳ではなく左脳を作動させます。文字を読解しながら思考することになるのでオススメなのです。
特に小説がいいです。小説だとストーリーの主人公を言語を解した自分の中で築き上げることが可能になります。
ですから本を読む習慣をつくることで自律神経を整えることも可能になるということです。特に『感情的になってしまうな』とお思いの方には積極的にオススメします。
・俯瞰脳力
ここまでで対処法についてまでお話ししてきました。本を読み左脳力を鍛えTVは消す。そしてこのことを一言にまとめると『いかに俯瞰して今を見つめることができるか』ということになります。俯瞰脳力とでも言いましょう。
感情的になりそうなときこそ自分を客観的に見て一呼吸置いて対処しましょう。そのように自分を俯瞰して見ることで自律神経は整えられていきます。そして自然に俯瞰能力を高めていってください。
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