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やっぱりおかしい!と確信したきっかけ

70代前半の親を認知症かも!と疑うのは、
難しかったです。

母のハテナな行動は数多くありましたが、
家族はそれを「歳のせい」にして、
注意したり怒ったりしました。

でも「やっぱりおかしい!」のきっかけとして
一番大きかったのは、交通事故を起こしたことでした。
その時、母は73歳。

弟夫婦が軽自動車からワンボックスカーに車を買い替えることになり、その軽自動車を母が譲り受けることに。
普段から運転をする母ですが、スマートキーによるエンジン始動やアイドリングストップなど、初めての機能に不安がっていました。

慣れるまでは私たちが助手席に乗って練習することになっていたのですが、
ある日突然、しかも台所でご飯の支度をしている途中、いきなり一人で車に乗ってでかけてしまいました。

数分後、母が「車をぶつけた」と言って歩いて帰ってきました。
妹が対応しましたが、車は家からすぐの公園の車止めポールをなぎ倒していたそうです。
どう考えてもアクセルを踏み込まないとこんな状況にはならないというのは一目瞭然で、警察の方も、アクセルとブレーキの踏み間違えでしょうと言ってました。

そんな母は「ブレーキが利かなかった」と言って、ケロっとしていましたが、その時は「きっと動揺している」と思っていました。

車が修理に行っている間に、今後について家族や親戚で話し合いました。
「もう運転させてはいけない」というのは頭で分かっているけど、
「まだ若いのに車を取り上げていいの?」という気持ちで葛藤していました。

車が修理から戻った時、
母は「車のカギちょうだい」と言いました。

あんなに大きな事故を起こしたのに、車の運転を再開するのを怖がりもせず、挙句、妹に「あんたがカギ隠しているんでしょ!」と食って掛かっている母をみて、確信しました。

「やっぱりお母さんおかしい!」

母方の叔母さん叔父さんたちにも相談しました。
「あんた達は厳しいんじゃない?」「まだ若いのに」みたいなことをいろいろ言われましたが、
叔父さんは、「まだ若いのに!という年齢の基準はだれが決めた?お母さんには当てはまらないんだよ。」と言ってくれて、私自身が納得しました。

そして、母への説得材料としても、
「車のカギは返せないよ。〇〇叔父さんも言ってたでしょ」という説明は有効でした。

がしかし!
そこから母の非常識な行動に振り回される日々が始まりました。

今日はココまで。


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