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ワイヤーサービスって意味あるの?

広報PRディレクターの檜垣葵です。
大阪を拠点に、広報担当者のいない小さな会社の広報戦略を担う仕事をしています。


ワイヤーサービスとは

本来プレスリリースは、作成したあと印刷して、発送するといった超アナログなものです。

が、これを完全デジタルに置き換える方法が、ワイヤーサービス。

ネット上にプレスリリースを掲載し、メディア等にメールやFAXを使って配信してくれるのです。

PR TIMES、@Press、共同通信PRワイヤーといったところが有名ですね。

ワイヤーサービスを使っても意味がない?

「プレスリリースは直接メディア関係者に届けないと!ワイヤーサービスを使っても意味がない」と言われることがあります。

たしかに、ワイヤーサービスだけを使って配信したつもりになるのはNGです。
メディア関係者のもとには毎日大量の情報が届くので、メールやFAXで配信しても埋もれてしまうからです。

でも、だからといって無駄なわけではありません。

これは、以前私が担当したPR TIMESの記事です。

『揚げずに揚げたて、レンチンでサクサクコロッケ』
美味しそうですよね🤤

2021年10月にPR TIMESに掲載したところ、2022年の4月にTV「ニノさん」で取り上げてもらいました。

テレビの制作会社は、常にネタをリサーチしています。
過去に配信した情報でも、こうやってメディア関係者に見つけてもらえるのはネットならではです。

自社ホームページに掲載すればいい?

オンライン上に情報を置いておくなら、自社のホームページに掲載するのでいいんじゃないの? と思う方もいらっしゃると思います。

でも、ワイヤーサービスはSEO(検索エンジン最適化)の関係で、検索ヒット率が高いのです。

早い話、まったく同じ情報をPR TIMESと自社ホームページに掲載すると、前者のほうが検索で上位に上がってくるということです。

もちろん、自社ホームページがよく見られている(PV数が高い)企業では同じようにいえないかもしれませんが、たいていの場合はワイヤーサービスのほうがPV数が高いはずです。

特に海外に情報発信したい企業にはおすすめ

特に、海外に情報発信したい企業にはワイヤーサービスはおすすめです。

なかなか海外メディアに紙で届けようとしても難しいですからね。

それに、情報発信者の信頼性を担保するため、欧米の報道機関はワイヤーサービスを経由したプレスリリースしか受け付けないところが増えているのだとか。

越境サービスを展開していく企業は注目ですね。

ワイヤーサービスまとめ

私の経験上、ワイヤーサービスだけを使って配信したつもりになるのはNGですが、ネット上に情報をストックしておく目的で使うにはおすすめです。

いつ誰の目に留まるかはわかりませんからね。

利用料がかかるところが多い(3万円程度)ので、広報費に余裕があるのであればぜひ検討してみてくださいね。

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