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【"SHOGUN" 将軍"エミー賞受賞】日本文化の伝え方と海外で活躍するということ

とてもBigで日本人として誇らしいニュースが飛び込んできた。エミー賞史上最多の18冠受賞。主用4部門でも最高賞に輝いた「SHOGUN 将軍」。日本の時代劇が世界へ認められた証だろう。作品が素晴らしいことはもちろん、何よりも日本の伝統的な文化が海を渡りハリウッドや西洋世界で認められたことが何よりも嬉しい。

世界で活躍する日本人はたくさんいるが、どうしても西洋から見ると極東の島国の日本人という印象しかない。エンターテイメントの世界に詳しくはないが、「映画といえばハリウッド」というのが世界のスタンダードであり、日本の時代劇、しかもセリフの7割が日本語という異例の作品が受賞し、認められたことは大変喜ばしいことである!


観光で日本文化を世界へ伝える

私もアプローチの仕方は違うが、日本の伝統文化を世界へ伝える立場にいる。多くの観光客が日本に来ると日本の伝統文化を体験したい、見てみたい、職人や一流の人物に会いたいと言ってくれている。

しかもこれが思っている以上に。

私たち日本人からすると、学生時代に校外学習や修学旅行でなんとなく学んだかもしれない日本文化。その当たり前にある日常が海外から受け入れ始めているのだ。

旅で日本に来るのだから楽しいのは当たり前。その上で、世界的に見ても知的好奇心、特に歴史や文化に強い興味をもつ欧米人たちは日本の繊細かつ独自に発展してきた文化にとても強い興味を抱いている。特に我々の会社がターゲットにしている高付加価値旅行者(富裕層)はこの傾向が強い。スティーブ・ジョブズに代表されるように欧米の一流企業のトップたちも日本の伝統文化から影響を受けたとされている。*Apple製品の曲線はカリグラフィー(書道)から影響を受け、直線的ではない表現がクールであると認められた。

我々は日本文化を観光という立場で世界へ広めるべく、可能な限り「ホンモノ」を体験できるようなコンテンツを準備・造成している。観光用に見せ物として作られたものやホワイトキューブにただ並べられた作品たちを鑑賞したいわけではない。

職人の工房を訪れ、職人から教わる。プロの手解きを見ることがexclusiveな体験となるのだ。だからこそ、日本観光に求められていることは、観光としてのショーではなく、地域に根付く古来から大切にしたものをキュレーションし、可能な限りホンモノを提供することである。

スクリーンを通して感じた日本文化をぜひ、日本でリアルに体験してほしい。

"日本人"としての誇りを胸に海外へ

やはり海外に出て、外の世界を経験することがどれほど大事かわかる。経済性とか人種とか、今はそういったことがフォーカスされるが、日本人としての誇りを持って世界へ飛び出すことがいかに大事かわかる。主演の真田氏も2003年にトムクルーズと共演したラストサムライから今回のSHOGUNに至るまで、日本文化を正しく伝えることを目標に俳優業に取り組んできたそうだ。

先日、Xでは元ZOZOの前澤氏がこんなポストをしていた。
(*柳井さんや高岡さんを否定しているわけではない。海外の優秀な人材を雇用することも個人的には大事だと考えている。)

いつまで経っても世界のスタンダードは世界。先人たちが築き上げたおかげで今日の日本は経済的にも恵まれ、何不自由ない暮らしができる。しかしながら、世界は世界だ。世界の舞台で活躍する!とまでは言わなくても、世界から日本はどのように映るのかを経験しておくことは大切だと考える。

アニメなどの影響で世界と日本の心理的距離は縮まっていると言われている。私は観光というアプローチだが日本人として世界へ正しい日本を伝えていくために、これからも頑張っていきたい。

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