2019.6.6 地下、星の皮膚
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上昇するエスカレーターに乗っている。新宿駅のいちばん地下深くから、蒸した空気を掻き分けて、登っていく。クリアベースの爪先がつり革を掴んでいるのだけが見えた。トントンと、その人の親指がリズムを刻むたび、ランダムなホログラムの加工が反射で光る。次のネイルは銀色のホログラムを、人差し指に載せて貰おうと思う。3月、初めてネイルサロンに行った。ピンクベージュのワンカラー5,000円で、ものの1時間で、そのとき引きちぎれそうだった心が完璧に近く