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やっぱりさ〜と結論を言う「還是」/オススメの「還是…吧」

中国語で、例えばAかBどっち?という文を作る時、“か”を表す表現として「還是」が使われますよね。

品詞も使い方も多い語ですが、「還是(ㄏㄞˊ ㄕˋ/haˊi shiˋ):接続詞」“or”と訳されるとき、基本的には物事を問う時に使われる語です。

・りんごとみかんどっちが欲しい?:你想要蘋果還是橘子?

→どっちも欲しい:(蘋果,橘子)我都想買

どっち?と聞いているのに、そこは両方欲しいんだ!みたいなツッコミを入れたくなるこんな例文テキストに載ってませんでしたか?(笑)まあ、単純な選択肢としての使い方である「還是」はすんなりと理解できそうです。

今回はもう少し掘り下げて、違う「還是」の使い方を2つまとめていこうと思います。

ちなみに、同じく”or”と訳される「或是(ㄏㄨㄛˋ ㄕˋ/huoˋ shiˋ)接続詞」または「或」の一語は、より文章的な場面で使われます。日本語で考えると “AまたはB”や“AとかB”がしっくりくるかなーという感じ。

・台湾では新幹線のチケットを駅、コンビニやネットでも受け取れます:在台灣在高鐵站,網路上或是便利商店都拿得到

どちらか、どれかの選択ではなく、挙げた中のどれでもって事ですね。

なので、例えば

・友達と遊びに行くときや授業に行くとき、どんな服着ますか?:你跟朋友出去玩或上課時,你常常穿什麼樣的衣服?

という文章に「或」が使われたら

・外出する時は〜、授業の時は〜こう言う服装をします。

そのどちらも答える必要があるんです。

さて、少し脱線しましたが…ここからは選択肢を提示しない「還是」と「還是~吧!」この2語を掘り下げていこうと思います。

「還是」:やっぱり〜だ

話し手は違う考え方や状況を加味した上で、「やっぱり〜だよね」と結論を出す感じ。

・夏は暑すぎる、冬は寒すぎる、やっぱり秋が1番気持ちいいよね:夏天太熱,冬天太冷,還是秋天最舒服

・わたしが病気になって、王くんだけがお見舞いに来てくれた。やっぱり彼が1番優しい:我生病了,只有小王來看我,還是他最溫柔

・ナイスとフォークで中華を食べるのは不便、やっぱり箸で食べるのがいいよね:用刀叉吃中國菜不方便,還是用筷子吃很好

上の文からも、どっちが?と選択肢を提示していない事が分かりますよね。これに関連して、もう一つ語尾に「吧」がつく場合があります。


「還是~吧」:やっぱり、〜がいいよね!〜にしよう!

「還是」の使い方同様、考え方状況を加味した上で、比較して「還是」以降の後者の内容をやっぱり〜の方がいいよ!と結論づけます。吧」を付けることで、オススメ感を演出できます。

・水泳に行くにはどう?:我們去游泳,怎麼樣?

→今日こんなに寒いから、ジムに行くほうがいいよ!:今天這麼冷,我們還是去運動吧!

・車で行くか新幹線で行くか、どんな予定?:你打算開車去,搭高鐵去?

→たぶん渋滞するから新幹線にしよう:應該會塞車,還是搭高鐵去吧!


師大で使っていた教科書に「還是〜吧」の用法が本文でサラッと出てきていたのですが、やっぱりという今回の意味の「還是」っていわゆる“比較”してるんだって気づいたのはかなり後になってのこと…(笑)中国語は奥深すぎですね(๑・̑◡・̑๑)




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