自分の声が嫌いだった私と今の話
結局、持って生まれたものはどう頑張っても変わらないけど、ある程度活かすことは可能だなあと思った話です。
私は自分の声が嫌いでした。
転校して関東から関西に住んだとき、「言葉が変」とからかわれました(イントネーションの違いだと思います)。
合唱コンクールでアルトに立候補しても「ひえんさんはソプラノね」と勝手に回されました。当時私は自分がクールでかっこいい人間だと思っていました(今も若干)。
「何で!こんなかっこいい私が!かわいい声なんだ!」と本気で嫌でした。
それと、中3の文化祭の演劇で主役オーディションに挑んだとき。
落選した、と親に伝えると「あんたは声が軽いからね」と言われました。
それ以来、私は自分の声が憎くて憎くて堪りませんでした。
カウンセリングでも「自分の声が嫌いなんです」と相談したこともあります。
先生からは「じゃあ、どんな声になりたい?」と返されました。私は当時気になっていた男の子と仲良くしている女子が低い声だったので、その子の声がいいと答えました(今思うと、ただ単純にその仲よくしてる子になりたかっただけじゃないかと思います)。
この答えに対しての先生の解答は覚えてませんが、ありのままを受け止めよう、的な話だったと思います。
でも多分、話したことで落ち着いたのかな、と今では思います。
だってそうでもしないと、落研に入って「ヘリウムガスを吸わせてみたい」と先輩からコメントされた後日、実際にヘリウムガス吸ってみよう!って行動はできなかったと思います。
大学、特に落研はターニングポイントのひとつではあるかなと分析してます。
さらに社会人になり、お笑いの劇場でフォロワーさんと会ったり、演劇を観に行ってフォロワーさんと会うと、
「ひえんさんってかわいい声ですね!」
と言われることが増えました。
最初は「いやいやそんな…ただの高音だし…」と思ってたのですが、ふと素直に受け止めてみると、
「めっちゃうれしい」
もう本当に。何であんなに嫌だったのかなーって思うくらい嬉しいです。
「ああ、なんだ、別にこの声でもよかったんだ」となんとなく思いました。
自分の声が嫌いで嫌いで堪らない私へ。
「今」はそれで悩んでても大丈夫。
こういう解決の仕方も世の中にはあるよ、という、私と声の話です。
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