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とある青春の終わり~ゆったり感の思い出~

「推しとの別れは3つある。死別、引退、解散だ」

こんにちは、ひえんです。

上の言葉は多分他にも誰か言ってるかもしれない名言です。


ゆったり感というお笑いコンビがいる。
今日、彼らは解散を発表した。

私がゆったり感を知ったのは忘れもしない、2018年の1月である。
コロナも何もない当時、芸人とのバスツアーというものがあった。
私はそのバスツアーに参加する囲碁将棋の文田さんと元エリートヤンキー(現シンガリ)の西島さんを目当てに参加した。

そこで初めて目にしたのがゆったり感の中村さんだった。

中村さんはバスに一旦乗り込んで降りるというボケを繰り出し、出発後はバスの一番後ろの真ん中の席でずっとトークしていた。あとキングギドラの「公開処刑」を歌ってた。

最初の印象は「何者なんだろう」だった。でもとにかく話が面白いし豪傑さもあって宣材写真からは想像できないギャップを感じた。

そのバスの中でずっと俳句を作ってたのがゆったり感の江崎(現:江凸崎馬門)さんだった。

バスツアー中のお昼は芸人さんと同じテーブルでご飯を食べたのだが、二日間のツアー中二回とも中村さんと同じテーブルだった。
そのうち一回は江崎さんも同じテーブルだった。
今思えばすごい最高の時間である。

そして一日目の夜、泊まる部屋に芸人さんが順番に訪れて写真を撮れる機会があった。
全員と写真を撮った最後に、中村さんとツーショットを撮らせてもらった。

思えばその時、私は中村さんのファンになったのだろう。
だってその時の姿がとても素敵だったから。

バスツアーが終わり、解散する時に2月にゆったり感の単独ライブがあることを知った私はその場でチケットを買った。そして当時西日本に住む修士論文締め切りに追われるバリ忙し学生だったにも関わらず単独ライブに行った。

それから就職し、社会人になってもライブに行ける機会があれば向かうようになった。会社で趣味の話になればゆったり感の名前を出し社内ではゆったり感の認知度が局地的に高まった(と思う)。

コロナ禍になりライブ配信が始まるようになり、より手軽にお笑いライブを目にするようになった。
ゆったり感が出ている同期ライブはほぼ毎回購入した。他のメンバーももちろん好きだが、ゆったり感を一際応援していた。

THE SECONDの結果が発表されたとき、私は「もしかしたらもう限界なのかもしれない」と思ってしまった。
そのあとに行われた配信で、二人の空気が悪くなるのを感じてしまったから。

私はお二人の人柄も好きだが、ゆったり感のネタが一番好きだ。
五十音を頭文字にした作文形式の漫才を初めて見たとき「うわっこの発想すごいな」って思ったし、何でも大地讃頌の歌詞で歌う「課題曲シンガー大地」というコントは再演してほしい位大好きだ。
どのコンビにも言えると言えばそうだが、二人にしか出せない世界を見るのが好きだったのだ。

彼らは4月14日の舞台を最後に、ピン芸人となる。
そして、中村さんはユニットライブを脱退する。

ファンとして新たな挑戦を応援すべきだとは思うが、それでもやっぱり、ファンとしてもっと舞台に立ってネタをする二人を見たかったなあ、と思うのである。


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