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【コラム】無理矢理でいいから こだわりを持ったら良い。

これは放送作家の師匠である、かわら長介さんの言葉です。
といっても別にいつもいつも言っている言葉って事ではありません。
初めて飲みに連れて行ってもらった時に仰っていました。
さらに言うと本当の文言は「無理からでええからこだわり持ったらええねん。」と言う関西弁でもありました。

向こうは覚えていないとは思うのですが、僕はこの言葉がずっと頭にあり、このマインド・精神で動いているところがあります。

この言葉を聞いてから、何かにつけてこだわり、自分ルールをつけるようになりました。
当時は「コントネタを書く」みたいな講義を受けていたりもしたのですが、そこで「コント台本では人を殺さない」みたいな。こだわりを作るのが目的でなんの信念もなくただただ「こだわり」を作っていました。
やり始めた頃はあまりに自分本位すぎて、周りに迷惑をかけかねないモノもあったのですが、これもかわらさんの言葉で「そのこだわりが間違ってると思ったら、周りに謝って辞めれば良い」という精神で「こだわり」をアップデートしたり捨てたりしています。

仕事的な「こだわり」でいうと依頼は基本的に断らないけど、自分の正義に反する依頼は受けない、とか。
24時超えてから自身から仕事の発注や相談はしない、とか。
服装でいうと寒暖を調整する為のものは着るけど、調整に関係ないもの(アクセサリー)は着けない、とか。
美やオシャレに気を遣うけど、メスと針を使うものはNGとか。

とはいえこれらも間違ってる、と思ったらすぐ辞めます。
アクセサリーなんかはわかりやすく、自分にとってメリットが生まれたらすぐ着けそうです。
例えばチップ埋め込み的なニュアンスで使えるスマートアクセサリーが出来て、それが異常に便利だとわかればすぐ使い始めると思います。

その程度のものはこだわりでもなんでもないのでは?ただの自分ルールなのでは?って意見があるかもしれませんが…。
こんな些細な自分ルールを「こだわり」としてやっていく事も自分の「こだわり」です。なんでもありですね。

ただ僕はこの「こだわり」を作った事で、自分の価値観や感覚ではプラスとは思えないモノと出会った時、「こだわり」と照らし合わせたり、この「こだわり」をもって自分にとって健やかな選択を取ることができます。
これが僕にとってのストレスを失くすひとつの要素となっていて、日々の判断材料としてプラスに働いています。
15年半くらい前、居酒屋で「鳥の唐揚げは頼まない。」「びっくりするくらい美味い唐揚げはないから。」とこだわりを話していた師匠の言葉を糧に仕事も人生もやれている事に感謝です。

そんな「こだわり」ですが古くは「ちょっとしたことにとらわれる」みたいな否定的な意味で使われていたそうです。

自分にとってプラスにはしつつ、それにとらわれすぎない事を目標に生きていきます。
何事も程々が1番ですね。

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