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統計初心者が統計検定2級に合格するまでの話

先日CBTにて統計検定2級を受験し、合格いたしました。

合格するまでにどのような教材を使い、どのような勉強をしてきたのか皆様にお伝えいたします。この記事が統計検定を勉強する皆様の一助になれば幸いです。

試験情報

ざっと統計検定2級の試験情報を記載します。

○試験範囲
大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得すべきことについて検定を行います。

(1) 現状についての問題の発見、その解決のためのデータの収集
(2) 仮説の構築と検証を行える統計力
(3) 新知見獲得の契機を見出すという統計的問題解決力
について試験します。

○問題数:35問程度

○時間:90分

○合格率:100点満点で70 点以上、難易度を考慮して調整される。

(筆者注:CBTでは合格水準は60%でした。)

(統計検定オフィシャルサイトより引用)

筆者の勉強時間

・合格までの期間:3か月

 平日は1時間、土日は2~3時間勉強

尚、筆者は統計の知識はほとんど無い状態から勉強を始めました。

勉強の進め方/試験対策

・勉強を始めた当初

まずは易しい初心者用参考書から読み始めました。まずは統計の知識のベースを作りたかったからです。私は「完全学習 統計学入門」を読みました。平易な文章で書かれており、数式も極力使わない説明なので初心者の私でも理解できました。統計の知識のベースはこの本で確立しました。

また、並行してyoutubeコンテンツも聞き始めました。以下チャンネルのコンテンツが分かりやすく統計分野の理解を高めました。電車の中などでも聞けるのでお勧めです。聞いていたのは以下2つのチャンネルです。

○Yuya.K_ASN

統計検定2級の範囲の講義(例えば検定や分散分析など)を丁寧に解説してくれます。

○予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

統計検定2級には必ずしも当てはまりませんが統計についてのコンテンツが多いのでこちらもチェックしてました。

・中盤

統計検定二級の公式問題集を購入し、繰り返し解きました。解法がすぐに浮かぶまで3周はしたと思います。分からないところは先に買った「完全学習 統計学入門」にて確認をしました。この頃に統計検定公式の参考書「統計学基礎」及び「統計学演習」を購入しました。

○統計検定2級公式問題集

公式問題集。これは必ず買ってください。

○統計検定2級対応 統計学基礎

日本統計学会公式の統計検定2級用教科書です。あまり親切な表記ではない(上級者向け?)ので参考程度に見てました。ただ章末の問題は過去問に近い問題もありましたのでこちらは全問解きました。

○統計学演習

 中盤に良く使用したのが「統計学演習」です。基本的に参考書なのですが問題が多く、かつそれが統計検定2級の範囲にがっつり入っているので問題を解くために買いました。加えて8章に「標準的な検定の一覧表」があり、これたまとまった良い資料です。平均/分散/比率/平均の差/比率の差/等分散の検定の統計量が一覧となっています。以下に書くチートシートと同様、頭の整理には欠かせませんでした。

・後半~終盤

とにかく問題を解きまくりました。ただ解くだけでなく早く正確に解くように意識しました。使用した本は既に購入していた統計検定2級公式問題集・統計学演習・統計学基礎です。また先の統計学演習の「標準的な検定の一覧表」とチートシートを使い、頭の整理をしました。

○チートシート
 統計検定2級の過去問を参考に、最低限必要な定義や式をまとめたものです。まとまっていて非常に良いコンテンツです。


試験の傾向/アドバイス

①問題の難易度ですが、過去問及び受験したCBTの問題より、感覚的に以下の割合かと考えています
・易問(基礎が分かっていれば解ける)70%
・ちょい難(応用力が試される)20%
・難問 10%
なので易問をしっかり正解し、ちょい難問題も半数以上正解すれば多少のケアレスミスがあっても合格ラインに達するのではないかと思います。

②90分は意外と短いので難問に時間をかけるとあっという間に時間がが無くなってしまいます。難しい問題は飛ばす(もしくは後回しにする)ほうが良いかもしれません。

③試験範囲からまんべんなく出るのでヤマを張らずに全分野チェックしたほうが良いです。

以上が私の勉強法になります。
皆様もお忙しい中統計検定2級の勉強をされていると思います。統計検定の深い理解も大事ですがまずは試験に合格するためにどうするか、という観点で傾向や対策を書かせていただきました。
これを見て皆さまの合格の一助になれば幸いです。
皆さま、頑張ってください!


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