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番外編:ウクライナの戦争はおそらく泥沼化する。

The Key Questionsにはウクライナの戦争関連のことは書いているのですが、「その物」は書かないようにしています。おそらく戦争は泥沼化するんだろうなあと思ったのですがThe Key Questionsには入れないと思うのでここに書いておきます。

私が管理しているQuoraの政治スペースにこんな投稿がありました。

ナラティブは二つあります。一つはクラウゼビッツを引き合いに出し「ロシアは予備戦力を使い果たし限界点に達した」というもの。もう一つは軍が刃向かってこないように第二軍を作ったが、これが管理できなくなっているというもの。

ここから「これが反攻のチャンスである!」と続くわけです。一応、これに関してコメント的な投稿をしました。

BBCが伝える読売新聞の報道によるとゼレンスキー大統領は西側からの武器がないと東部奪還ができないと言ってます。つまり反転攻勢ができないといつまでもこの膠着状況が続くから早く武器をよこせ!と言っているわけです。

ただ、ゼレンスキー氏はもっと悲観的だ。同氏はこれまで、西側の同盟国が兵器の輸送スピードを加速させない限り、戦争が何年も長引く可能性があると警告してきた。しかし、西側諸国からの装備の不足が原因で反攻時期が遅れるかもしれないと明言したのは、今回が初めてだ。

ウクライナ反攻、兵器の追加供与なければ「開始できない」とゼレンスキー氏 読売新聞に

イギリスが劣化ウラン弾を提供したという話があります。廃棄物利用で安価なんですが、管理が難しく健康被害の報告もあります。これが意味するところはおそらく「支援疲れ」でしょう。ウクライナは武器がないと対応しないと言っているのでなんとかしたいのだが、支援もそうそう続けられない。であれば環境に問題を起こす兵器を投入してウクライナをなんとかやる気にさせたいというようなことです。

状況を統合すると次のようになります。

  • ロシア側は限界に達している

  • おそらく正規軍と第二軍は分裂して収拾がつかなくなるだろう

  • とはいえ西側も支援疲れを起こしている(可能性が高い)

  • 十分な支援がないとウクライナは対応しないと言っている。そしてそれは戦争が何年も続くことを意味する。

アメリカやイギリスはウクライナを支援することはできますが、東武を奪還するように命じることはできません。そしてゼレンスキー大統領は状況を悲観的にみています。

もちろん単純に「武器をおねだりしている」と見ることもできるのですが、おそらく東部の状況は相当厳しいのでしょう。

とはいえロシア側もキーウ全面攻略みたいなことはできませんし、下手をすればウクライナ領内で正規軍とワグネルが争うみたいなことまで想定されてしまうわけです。ワグネルと正規軍の関係はかなり悪化しています。

となるとどっちも勝てないままで膠着する可能性が高いんだろうなあということになります。また、プーチン大統領はその状況をコントロールできなくなる可能性もある。とはいえ、西側もゼレンスキー大統領に早期集結を命じることはできません。

誰も読まないであろうNOTEの片隅に書いておく分にはいいんですが、ウクライナの全面支援を約束した日本人はどれくらいの覚悟ができているんだろうかなどと感じました。下手したらベトナム戦争レベルで処理に時間がかかることになります。

そういえばベトナム戦争を持て余したアメリカは最終的に中国共産党を頼って台湾を見放したんですよね。今回も漁夫の利を得るのは中国なのかもしれません。

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