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なみなみと注がれた水を 「こぼしてはいけない!」と思うより 「こぼれたっていい!」 という気持ちでいよう


人前に立つとあがってばかり……。
それを自分では「みっともない」「欠点だ」と思っても、
まわりの人たちの目には、
あなたらしさのひとつとして、微笑ましく映っているかもしれません。

      ***

 もしもあなたが、人前で話すとものすごくあがってしまうので、何とか平常心を保つ方法を知りたいと思っていたら……。

       *

 人前であがる理由は、照れ、不安、気負い、力み、焦りなど、たくさんあります。「うまく話さなくちゃ…」と思えば思うほど、頭の中は真っ白になってしまいますよね。

 私もあがりやすい性質だったので、社会に出てアナウンサーになったときは、冷静でいる術を必死で身につけたものです。
 心構えとしては、照れず、力まず、チャレンジを楽しむ気持ちを忘れないこと、ということになるでしょうか。

『抵抗することは、それを受け入れるまでずっと続く』と言われるように、「あがったらどうしよう。あがるな!」と思うのは、かえって逆効果です。
「あがったときは、あがったとき」と開き直ってしまうほうが、リラックスできますよ。

 さらに、自分を実力以上に見せようと思わないことも、ものすごく大事です。 
 もし人前で話すことになったら、いっそのこと「本日の私の力試し!」と腹をくくりましょう。そのほうが、かえってあなたの地が出て好感を持たれると思います。

 準備万端にしていたのにしどろもどろになってしまったら、それも含めて‶今の自分の実力‶なのです。

 私は子どものころ、赤面症でした。それだけ心の中で「上手に話さなくちゃ」と自分にプレッシャーをかけていたんですね。
 赤くなると顔が熱くなるから、自分でもすぐにわかります。ちゃんと話せても、いつも悲しい気持ちになりました。

 でも、友だちに救われたんです。「真っ赤になった顔、かわいいね」という友だちのひと言で、「みっともない」と沈んでいた暗闇から救い出されました。
 
 あなたに言いたい。
 ものすごくあがったあなたのようすを見て、あなたに親しみを感じる人はかなりいるはず。 だから何も心配しないで!

 あがり症だった私は、自分で自分を認めるようになって、知らないうちにそれを乗り越えました。だからあなたも大丈夫!

       ★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★

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