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せかい

きょう噴煙を嗅いだ。水稲耕作テクノロジーを携えて

土地の人びとを山へ追いやった人びとの末裔の人びと。

奈良の古美術はこのくにの人々の聖なるもののイメージ

だとかいいながらエンジンで来る。綿菅があがった

ばかりの雨をふくんでしめっている。雨がふったのは

きみのせい。社会的なものは社会的なもの。世界は

すべて。外部がないものには概念を上書きしなければ

ならない。グローバルに対してプラネタリーとか。

世界に対しては。なんだろうね。岩鏡とか、三葉黄蓮

とか、神とか。裏の山、とか。阿嘉の中岳、とか。

悼むことをやめ、ともにあらねばならない。

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