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村上RADIO聞き逃したので音源を探してみた

何年も購入したままほったらかしだった本を何かの拍子に読んでみてびっくり、ということは人生でよくあること(?)ですが、今回もそんなお話です。

私は大学生だった昭和57年頃から村上春樹のファンで、ちょうど出たばかりの長編「羊をめぐる冒険」にはまってすぐに、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」(既に文庫本になっていた)を読み、その後「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の交互に現れる2つの世界が最後に融合する様にシビレ、「ノルウェイの森」に驚嘆し(展開が衝撃的すぎて話を追うのに精一杯だった)と、まあ青春時代を同時代的に過ごした小説家だったわけです。

ちょうど二十歳そこそこから35年以上読み続けている唯一の作家で、就職してからは仕事に追われて新刊に飛びつくことも(気がつくことも?)なく、最近では文庫本になってからしか読んでいないヘタレファンですが、氏の作品やエッセイに出てくる音楽や文学、映画に関する感想やコメントは随分楽しんだものです。ジャズとクラシックどちらも平等に愛する姿勢にカッコよいと憧れ、現代英文学としてのサリンジャーやレイモンド・チャンドラーを読むようになったのも間違いなく氏の影響です。

そんなある日、たまたま手にした村上春樹と川上未映子両氏の対談(というよりインタビュー?)本である「みみずくは黄昏に飛びたつ」の文庫本(実は単行本も数年前に買ったのに読まずに放置)を、昨年末に購入してちょこちょこ読んでは放置、という扱いを繰り返していて、本日やっとのことで最後まで読み切ったのですが、巻末に文庫本のための対談が掲載されており、そこにはなんと村上春樹ご本人のDJによる「村上RADIO」が放送されているとの記載にびっくり!

対談で川上未映子さんも「でも、ラジオとかね、春樹さんもちょっと風を入れてみようかなとと思って始めたこのオープンマインドみたいなもの」と発言されている通り、村上ファンにとっては意外なんだけど、でもアリかな嬉しいじゃん!という「村上RADIO」知らなかったぞ聞き逃したー!

それも最新は5月22日(一昨日!)で、なんと村上春樹氏の自宅からのステイホームなオンエア、氏の所有するLPレコードとオーディオセットからの放送、ちゃんと聞けたファンにとっては夢のような時間だったことでしょうね。うらやましす(笑)

今回は特別編として、

「明るいあしたを迎えるための音楽」というのが今日のテーマです。もやもやと溜まっているコロナ関連の憂鬱な気分を、音楽の力で少しでも吹き飛ばしたいですね。

とのテーマで氏がセレクトした名曲の数々、番組の録音は公開されていないようなので、Youtubeで検索してみました。すごい時代になったものですね、ほぼすべての曲が見つかりました。番組中で紹介された音源ではないものもありますが、それでもこのコロナ自粛のなかでいろいろと制限されている人々への、村上春樹氏の音楽で寄り添えたらとの思いに触れて、学生時代からいろんな状況で読み影響された「作品から受け取った想い」を振り返ることができました。

なので、同じく聞き逃したご同輩たちのために、以下にご紹介します。
各曲の解説はサイトを御覧くださいね。

最後の2曲は音源が見つからなかったのですが、ラジオ音源の最後だけをアップロードされているようにみえるものを見つけましたが、自前の音源に放送のテキストを映像で紹介している感じでした。

個人的には初めて聞く曲もありましたが、なんとなく自分の中にしまい込んだ80年代的な何か(古傷?)が疼くものもあり、しかしそれも老境に差し掛かった今となっては「ああ、オレも頑張って生きてきたなぁ」と思える今日このごろです。

そんな感じに年取ってから聞くクラプトンはシビレますねー、こういう曲は条件反射的に自分のその時代へのリンクになっているせいか、リアルタイムで聞いていた当時のことがあれこれと蘇ってきて嬉しいやら苦しいやら。

こういう音楽の楽しみ方も良いものですね。

(追記)※Radikoで聞けることをFacebookで教えていただきました。
何か聞きたかったときに課金しないと聞けなかったのが嫌でアプリを削除していましたが、再インストールして無事に無料で聞くことができました!
というわけで用がなくなってしまったYoutubeリストですが、記念に?残しておくことにしました!

いろんな曲を聞いて思い出したことなど、そのうち書くかもしれませんし(笑)




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