【お悩み相談】話がおもしろくなりたいです

Q:友人から、あんたの話はおもしろくないとよく言われます。たしかに、自分でしゃべっていてもつまんないなと思います。友だちもそこそこいるし、飲み会とかも楽しく過ごせてますが、もっと人を惹きつけるような面白い話ができる人になりたいです。

A:やっぱり、おもしろくない人がボーっとしてると、どんどんおもしろくない人が集まって来て、もっとおもしろくなくなるので、なるべくアナタが感じる「おもしろい人」に食らいついて、なんでこの人はおもしろいのか?ということを研究してみるとよいと思います(そこで「私なんて・・・」というモードに陥ると学びになりません) 。

身近な人だと気まずいときは、youtubeやテレビで芸人さんのトーク番組とか、いっぱいありまあすよね。その人のしゃべり方、声のトーン、間の開け方、抑揚の付け方、身振り手振り、会話のテーマ、最初は完コピで研究しましょう。技術であれば完コピできるものだし、しゃべりだから、ギター弾くのよりよっぽど簡単。

そして、みんなが聞きたくなるようなオリジナリティのある話題を作るには「非日常な経験」しかないんですよ。たとえばヘンな祭りに参加したとか、ボッタクリに会ったとかから、変わったバイトの体験談まで。これは経験談をしゃべるだけですから簡単です。

人は自分の知らない世界の話に興味を持ちます。知っていることをさらに聞こうとする人はなかなかいません。

なので、いろんな変わったバイトをしたりすると、ワリに簡単に「おもしろい人」という立ち位置になれると思う。あと、やっぱりおもしろい人との出会いって、おもしろい場所じゃないと得られないんだよね。近所のふつうのスーパーで買い物するより、マルシェみたいなところの方がおもしろい人が集まってるのと同じで、おもしろい人と出会いたいのに、おもしろ味がないところばかり行ってたら、そりゃ出会えないよなと思います。技術を磨きつつネタを増やし、成長していきましょう。

修行を積んで究極にしゃべりの技術が高まってくると、本当は一切おもしろくないような話でも、さもおもしろいようにしゃべることができるようになります。芸人さんのトークとか、紙に書いて読んでみると実はおもしろくなかったりするんだよね。しゃべりの技術でカバーしてるわけです。ただ、あんまりおもしろく喋ることを追究しすぎると「会話のリズムでごまかして、よく考えると内容が一切なくてなんだか胡散臭い人」というレッテルを貼られることがあるので気をつけてましょう。たまにはマジメな一面を見せておくのも大事です。


※これは2016年に書いた「人生に主導権を取り戻す90分の授業」(三才ブックス)を2020年版にリミックスしたものです。

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