偉大なリーダーは「私」とは言わない

名言からLeadershipについて考えるシリーズ - 4 -

The leaders who work most effectively, it seems to me, never say "I". And that's not because they have trained themselves not to say "I". They don't think "I". They think "we" ; they think "team". They understand their job to be to make the team function. They accept responsibility and don't sidestep it, but "we" get the credit. This is what creates trust, what enables you to get the task done.

Peter F. Drucker

最も効果的に働くリーダーは、「私」とは言わないように思える。それは「私」と言わないように訓練したからではない。彼らは「私」とは考えないのだ。「私たち」「チーム」と考えるのだ。自分の仕事はチームを機能させることだと理解している。彼らは責任を受け入れ、それを回避することはないが「私たち」が信用を得るのである。これこそが信頼を生み、仕事を成し遂げることができる理由なのだ。

ピーター・F・ドラッカー

私の解釈と考えたこと

優れたリーダーは、チームに進むべき方向を示しチームが全力で進めるように障害を取り除きます。チームに仕事を任せチームを鼓舞します。

このようなリーダーらしい行動をしていると、実際の仕事を進めるのはチームになります。つまりわかりやすい成果(報告するような成果)はチームが成し遂げることになるというわけです。だからといって、仕事の失敗をチームの責任にしているようでは困りますが…。

逆に言えば仕事の成果をチームの成果ではなく「私」の成果だと見えているということ自体が、自分が優れたリーダーではないことの証明でもあるわけです。

こうして考えると、もうひとつ別の視点も見えてきます。リーダーの評価は「個人の成果」で測ることはできないということです。リーダー自身としては自分が「個人の成果」を出せていないとしても、チームが成果を出し続けているのならば素晴らしい仕事をしているということです。

「私」と言わないリーダーとなるためにはどうするか?

  • リーダーの仕事は効果的なチームをつくることであると理解する

  • 仕事はチームに任せ、チームが最大の効果を発揮できるように働く

  • リーダーの成功とは、効果的なチームを作ったことだと考える


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?