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第12話(最終話) 未来【聖者の狂気】(小説)

-25- 未来

「深江さん」

留置場の一室、深江摩味が入っている部屋の前に立つと、悠子は声をかけた。

「先輩……」

「全然食事を取ってないって聞いたわ。食欲が出ないことは想像できるけど、少しは食べないとダメよ」

「そんなことを言いに、わざわざここまで来たんですか……? それとも、バカな私を笑いに……?」

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