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#5 即興芝居が日本で広まっていない2つの理由

日本に即興芝居(インプロ)が伝わって約20年の月日が流れました。

それでも
日本での即興芝居の認知度は決して高いとは言えません。
ニッチ中のニッチです。
その認知度はおそらく「バッグクロージャー」より低いでしょう。
(食パンの袋止めてるアレです )

その原因は2つあると考えます。
 
1点目は、
我々インプロバイザーと呼ばれる人種がまだ世間に
面白いもの / 興味深いものを提供できてない

という事。
インプロをやっている人から見て楽しいインプロのライブというのは
いくつかあると思います。
それはテクニカルな面であったり
その演者の人柄を知っていたりする事で生じるギャップなどです。
では、演劇などやった事のないような一般の方が見て楽しめる作品が提供できているかというと、少し首を傾げてしまうのが本音です。


2点目は、スタープレイヤーの不在
卓球の福原選手。
ラグビーの五郎丸選手。
フェンシングの太田選手。
メジャーとは言い難いスポーツに脚光が当たる時、
そこにはスタープレイヤーが必ずいます。
もちろんインプロ界にも魅力的な人がたくさんいますが、
20年間でインプロの認知度がそう広がっていないところを見ると
魅力的という事だけでは足りないという結論に達します。
  

「この2点の問題がクリアになった瞬間、
即興芝居に対する世間の認知度は爆発的に拡がる」
と逆説的に言えると考えられます。

しかし、この2点はどちらが先でも良いわけではありません。
卵が先か、鶏が先かという問題でもありません。

この2点の問題のクリアは同じタイミングで行われる事になります。
どちらか一方だけでは成立しません。

いかに面白いもの / 興味深い作品を創れようが
その作品を創りあげているプレーヤーたちが
人から好感を持たれる人でなければなりません。

いかに好感を持たれるプレーヤーだろうが
多くの人を納得させられる様な
面白い / 興味深い作品を創らなければなりません。

そしてそれは生半可な事では
到達できない事です。

非常に難易度の高い事です。

この高いハードルを突破して2点の問題をクリアにできた時、
即興芝居の認知度が爆発的に拡がるのでは無いかとぼくは考えます。



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