答えは、風の中

運命論者ではない。

かつて
友を事故で
亡くした時、

混乱する頭で
考えたのは、

彼はその日に亡くなる
運命を背負って
これまで生きてきた訳ではない、

ということ。

それは、
たまたま起こった。

ただそれだけだ、

ということ。

でなければ、
やり切れなかった。

決められた死ぬ日を
抱えながら生きている
はずがない。

時間は
過去から現在を経て
未来に向かって
一直線に延びているような
錯覚を起こすときがある。

それは、
そんな例えの
虜になっているだけ。

ヴィトゲンシュタインも

そう言っている。

超訳 ヴィトゲンシュタインの言葉 (ディスカヴァークラシックシリーズ) https://www.amazon.co.jp/dp/4799315420/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_ZYDQTA5W7VC8WGW0B4VW

一直線に進むのではなく、

時の移ろいとは

物事が
一瞬一瞬
猛烈な勢いで

変化しているという意味に
他ならない。

だから、
誰も先のことを
正確に言い当てることなど
できないのだ。

つまり、
人の死の日時が
分かる訳がない。

そんな風に思う。

されど、

DNAに書かれた情報に

我々は左右される存在。

だが、
変化を起こす
様々な環境の要因の前には

微々たるものではないか。

ボブ・ディラン
じゃないが、

答えは

風の中。

なのかなぁ。と。

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