【work】 あやつり人形 "オレゾンビ?" 制作過程&パフォーマンスのダイジェスト
僕が作った2体目のあやつり人形。 2014年に作って、何度も改修を重ねて2019年に完成したあやつり人形『オレゾンビ?』のダイジェスト映像を作りました。 今まで取ってきた何本かの映像を再編集したものですが、新規カットも何点か挿入しています。 BGM無し、環境音のみの仕上げです。
2014年のハロウィーンに完成するように計画し、半月ほどの時間で作り上げたマリオネット "オレゾンビ?"。
これを作った僕自身が長年苦しめられたパニック障害の発作の中で感じた身体感覚が、生きているのか死んでいるのか自分でもわからなくなるような、まるで自分がゾンビになってしまったようなものでした。その状態を形にしたのがこのマリオネットです。ゾンビになってしまった自分が街の中をさまよい歩く中で、いまだに自分の中に残る発作の恐怖と決別したいという動機でこのプロジェクトを始めました。
Doctors file: パニック症(パニック障害)
2014年10月31日の渋谷でのパフォーマンス中に、人形の首の接続に使用している革が重量で引っ張られ首が長く伸びたようになってしまった。パフォーマンス終了後、軽量化のために1回目の改修を行いました。この時、腕の操作方法もロッド操作に変更しました。
2度目のパフォーマンスは2015年5月。再び渋谷の街なかと宮下公園でのパフォーマンス。この時はコントロールハンドルにアクションカムを設置して3人称視点での撮影に挑戦した。(この時の映像はダイジェストに含まれていません)
3度目のパフォーマンスは2015年8月。あさくさ千束通り商店街のお祭りに参加。この時は法被を着て徘徊しました。会場には子供たちが多く、みんなゾンビ人形を怖がりながらも興味深く接触してくれたことがとても印象的でした。
4度目のパフォーマンスは2015年10月。神田エリアで行われた Trans Arts Tokyo の中で徘徊しました。エリア内に点在するアートスポットをスケートボードに乗ったゾンビ人形が巡るというパフォーマンスでした。
2015年の10月には皮革にペイントしてアクセサリーを制作するアーティストKIIMANのプロモーション映像に出演。個展会場でもインスタレーションとしてゾンビ人形を展示しました。
そして2019年、これまで糸で操るマリオネットとしてパフォーマンスを続けてきた人形を大幅に改修。東京の八王子に伝わる "車人形" からヒントを得た操作構造になりました。リニューアルされたゾンビ人形は6月に行われた音楽ライブとアートのコラボイベント内でパフォーマンスを行いました。
おっと、その前にお世話になっていたクリエイターズシェアハウス(現在は解散)での展示もありました。 この時はあやつり人形ではなく、回転ハンドルを回すと食事をするオートマトンというかからくり的な形態に変更して展示しました。
今後の予定は今のところありませんが、またいつか、どこかの街に現れるかもしれません。
ポートフォリオサイト hiderino.jp オレゾンビのページ
サポートしてくれる人が増えると、新しい作品を作る余裕も出てきます。余裕は新たな可能性を見出す機会をもたらしてくれますね。新たな可能性からは今までと違った視点も生まれるかもしれません。