『あぱとぅん』型紙完成までの長い道とAIの助け
前回の記事では "リトポロジー" 作業が終わったー!と、書いたんだけど、実はあの後ずーーーーっと細かい修正を繰り返していました。 まぁ初めてやってることだから上手くいかないのが当然なんですけどね。 地道に3Dモデルの破綻した箇所を修正していたってわけです。
何がダメだったかというと、見た目にちゃんと形を成している3Dモデルでもどこかでメッシュ(モデルを構成する点と線の集まり)の頂点が重複していたり、ずれていたり、面が重なっていたりして、そういう破綻した部分は立体時にはあまり目立たないけれど平面に切り出してみると派手に破綻するんです。
大まかな形がどう分割されるかっていう部分は悪くないんですが、いくつもの破綻箇所がここで露呈しました。 さて、どうしたものかと思いつく限りの対処の仕方を調べながら修正を重ねていくわけだけど、これが割と大変。 なにしろ起きていることに対してどんな操作をすべきかがわからないから調べようがない。 というわけで、ここでAI先生に助けてもらいます。
僕がここで力を借りたのは、すっかり有名になった ChatGPT (Wikipedia: ChatGPT) ではなくて Perplexity AI でした。前者同様の対話型AIですが、後者は対話型AI検索と呼ばれています。 インターネット上の検索結果をもとに回答するシステムですが、出してくる答えに適当な辻褄合わせが無くて、嘘が含まれていることがなかったです。
この Perplexity AI で、起きている問題とその解消方法を調べながら3Dモデルの修正を進めていきました。 例えばですが、「3Dモデル上のトポロジーが破綻している個所を発見したい」という場合に「Blenderを使用して、メッシュの破綻箇所を特定する方法を、詳細な操作手順を含めたフローチャートにまとめて、初心者が理解できるように日本語で教えてください」と指示すると下の画像のようにやり取りをしながら解決方法を見つけることが可能でした。
途中でフローチャートにしてっていう指示が飛んじゃってますけど、これも追加でそれを指示すればやってくれます。 足りないことやさらに掘り下げたいことが出てきたらまた追加のやり取りで指示していく。 このAIは基本的にインターネット検索の結果から要約してくれ、そのソースも併せて伝えてくれるので情報の正誤を判断しやすいのが特徴ですね。
とまぁ、四苦八苦しながら進めてようやく昨日の夜に破綻が解消された平面が出力できました! 今日はこの後テストとして、出力した平面データをプリントアウトし、布地を用意して最初のテストショットを作る予定。 さぁ、どんな状態に縫いあがるのか楽しみだ(いろんな意味で)。
この最初のテストショットをたたき台にして、ぬいぐるみの型紙がどう変わっていくのか、また次回お伝えしますね。
この記事が参加している募集
サポートしてくれる人が増えると、新しい作品を作る余裕も出てきます。余裕は新たな可能性を見出す機会をもたらしてくれますね。新たな可能性からは今までと違った視点も生まれるかもしれません。