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【30 撮影日記】 スクールフォト撮影体験

 保育園・幼稚園、学校等の行事やイベント、日常の様子を撮影するスクールフォトを初めて体験しましたので、撮影方法や感想などをまとめたいと思います。
 きっかけは、私が小学校教員時代にお世話になったスクールフォト担当の方にお声がけいただいたことから始まります。先日打ち合わせさせていただき、撮影現場へ同行させていただけることになりました。

1.撮影体験〜その1

初日は幼稚園4クラス。屋外での体験学習。
装備は、
・Canon EOS R5 + RF70-200mm F4 L IS USM(約1.4kg)
・Canon EOS R7 + RF15-35mm F2.8 L IS USM(約1.4kg)
撮影時間は2.5時間でした。

 同行したカメラマンは2名。いずれもAPS-C機でワンレンズにクリップオンストロボという装備。高倍率ズームレンズは非Lレンズ。
 2台で約3kgは、通常のスナップ装備とかわりないので、なんとかなると思っていました。実際なんとかなったのですが、スナップと違うのは、常時構えているということ。これが段々ときつくなってくるわけです。
 また、R5はバッテリー消費が激しいので、2.5時間の撮影には耐えましたが、残量30%ほど。予備バッテリーは持っていますが、撮影ごとにバッテリーを交換するのは避けたいところ。一方R7は電池残量表示は変わらないという驚異的な結果でした。

2.装備の見直し

 そこで、改善策としては、R7用の高倍率ズームレンズを用意すること。
 RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM が急浮上したのでした。
 翌日も撮影があるので、それまでに用意できればベスト。
 午後から実家に行く用事があったので、その帰りにふらりとカメラのキタムラへ。なんとそこには、良品のレンズがあるではありませんか。
 さっそく展示ケースから出してもらい、R7へ装着。AFもしっかり動くし問題なさそうなので、即購入。5万2千円ほどでした。
 レンズフードはビックカメラで購入。
 その後、街スナップでテスト撮影。テスト撮影についてはこちら

3.撮影体験〜その2

翌日も幼稚園4クラス。屋外で体験学習。海でした。
装備は、
・Canon EOS R7 + RF-S 18-150mm F3.5-6.3 IS STM + 470EX-AI
・Canon EOS R5 + RF70-200mm F4 L IS USM(サブ機扱い、心の保険)

スクールフォト専用装備

 これで、すっかりスクールフォトカメラマンです。この装備でおよそ1.4kg。
 2時間の撮影で約500枚ほど撮りましたが、R5の出番はありませんでした。
 やはり高倍率ズームレンズは便利です。しかも、重心が完全にボディ側にあるので、常時構えていても持ちやすいし、バランスもよかったので、疲れるという感覚にはなりませんでした。やはり、軽さは正義ですね。
 スピードライトは2019年に購入していらい数回しか使っていませんでしたが、ようやく活躍することができました。スピードライトは取説によると発行回数は115〜800回となっていましたので、電池は心配していませんでした。1回の撮影で単3電池4本を毎回入れ替える感じになるでしょう。

 屋外の場合はクリップオンストロボが無くても撮影はできます。ただ、園児や児童は、校外学習の際に体育帽子を被りますので、顔がやや暗くなります。実際、2日目にクリップオンストロボで撮影しましたが、やはり顔が明るくなり、写りもよかったです。

4.Jpeg撮って出しの世界

 スクールフォトのように、大量の写真を撮影して納品する場合は、現像の手間を省くためカメラ内の設定が大事になります。
 Canonでは、ピクチャースタイルという名称で色合いのコントロールができます。これまではRAW現像を基本としていたので、あまり気にしていませんでしたが、フリーランスを想定した際、そういった撮影現場もあるだろうとこの1か月練習しておいてよかったです。
 Canonでは追加でダウンロードできるピクチャースタイルが用意されているので、スナップショットポートレートを使用しました。
 その他、周辺光量補正や歪曲収差補正もカメラ内で行うので、Jpeg撮って出しでも十分な仕上がりになるようです。

5.写真の管理

 これまではRAW現像を基本としていましたので、Adobe LightroomやLightroom Classicを常用していました。
 しかし、大量の写真をLightroomで編集というわけにもいかないので、Adobe Bridge を再ダウンロードしました。こちらは無料です。
 写真等の管理ソフトで、ファイラーのように使えます。
 今回は、セレクトを星の数で設定して、絞り込みでセレクトした写真を表示、ワークフロー機能で、ファイル名を変更して指定のフォルダへ書き出しといった流れで処理しました。
 ファイル名の変更が自動で処理できるのはとてもありがたいです。
 また、PhotoshopにあるCamera Raw の機能も使えるので、いざとなったら現像も可能です。これで無料はなかなかですね。

まとめ

 スクールフォトという特殊な現場では、機材の軽量化が重要なことを実感することができました。今回はいずれも2時間程度でしたが、遠足、運動会、泊を伴う学習などの長時間の撮影もあります。そういった撮影に耐えられる装備が必要ということです。可能であればR7かR10がもう一台あると安心感が増しますね。


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