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【26 撮影日記】 iPadでテザー撮影〜Capture One〜

一般的にテザー撮影とは、カメラとパソコンを繋いだ状態で撮影することを言います。
主に室内の撮影で、物撮りや人物撮影など、複数のスタッフと写真を確認しながら進める場合に用いられます。パソコンを使いますので、大きな画面で見ることや環境によっては複数のiPadへ転送するといったことも可能です。
テザー撮影は、パソコンのディスクに直接記録できるため、カメラのメモリーカードは不要です。また、Lightroomのような現像ソフトでテザー撮影を行えば、すぐに現像ができるメリットがあります。
撮影、アプリケーションへの取り込み、写真の確認、現像、出力という一連の流れをスムーズに行えるわけです。

ただ、屋外でのスナップやパソコンを置く場所がない場合は、iPadが活躍します。撮影した写真をiPadのような大きな画面で確認できるのは大変ありがたいです。
iPadの場合はShutter Snitchを使ってきました。三脚にiPadを取り付けておけば、自分でも確認できますし、被写体さんも確認しやすいので、とても便利です。ただ、Shutter Snitchはデータを転送するのみで、現像には対応していません。

そこで、今回は、Capture OneのiPad版を使ってみました。
使い勝手などを含めて記録しておきたいと思います。
有料アプリになりますので使用される場合はお気をつけください。

1.Capture One

Capture One for iPad

Capture One のPC版は2年ほど使っていましたが、サブスクが高めなのと、スナップや風景などはLightroomで十分という判断で一旦離れておりました。
先日、Capture One のiPad版でテザー撮影ができるという噂を目にしたので、早速インストールしました。
テザー撮影は無線で行う方法と有線で行う方法があります。無線の設定が面倒なのと途中で途切れるのがいやなので、とりあえず簡単設定な有線で行いました。
EOS R5、手持ちのiPad Pro 12.9 (2018)は、USB type Cなので、両端がtype Cのケーブルが必要です。
テザーケーブルというものがありますが、こちらも高価なので、データ転送ができるケーブルで代用しております。

ケーブルをつないで、Capture One を立ち上げ、カメラの電源を入れると接続が開始されます。ほんの数秒で接続は完了します。
Capture One の左のメニューの「カメラ」という項目にカメラ名が白い文字で表示されます。接続が切れるとグレーアウト又は非表示となります。
また、画面右下に「シャッターボタン」が出現します。こちらを押しても撮影可能です。

2.撮影

iPadとカメラをケーブルでつないだまま撮影するわけですが、特に違和感なく撮影はできました。ただ、カメラのメモリーカードに記録されないので、カメラ側でプレビューすることはできません。ここら辺は設定で変えられるかは不明です。
撮影したデータは、RAWとJpegの両方がCapture Oneに転送されます。カメラ側の設定でRAWだけ、Jpegだけの撮影にするとどちらかだけが転送されると思います(未確認)。

3.保存

撮影したデータは、一旦iPad本体の内部ストレージに保存されます。
私のiPadは256GBなので、通常カメラ側使っているメモリーカードよりも容量があるのでかなり安心です。
また、Capture Oneのクラウドサービスを使って、データをクラウドへ転送することもできます。ただし、デスクトップ版のCapture One をインストールする必要があるようです。
今回は、手動で、iCloudやAirdropでPCへ転送しました。

4.感想

有線による接続ではありましたが、撮影は自体はスムーズでした。
また、撮影後すぐに写真が大きな画面で確認できるので、セレクト、現像、出力とスムーズな作業ができました。

問題は、iPadの持ち方です。
今回は、ショルダーバッグにiPadを入れていたのですが、画面を確認するたびにiPadを出さなければなりません。ショルダータイプのiPad ケースがあればこの辺はクリアできると思います。
というわけで、安いケースを注文しちゃいました。

それと、今回カメラはストラップ無しの手持ちでしたが、ストラップをつけて撮影となると、iPadと2つを背負うことになるので、ぶつかるとか、首への負担などが気になるところです。そんな時は、ピークデザインのキャプチャーやUlanziのクイックシューなどで対応できそうです。ピークデザインのキャプチャーを愛用しているので、次回試してみます。


というわけで、次回は、iPadの持ち歩き方をカイゼンして再チャレンジしたいと思います。スナップでテザー撮影できたら無敵じゃないかと思っているので、もう少し研究したいと思います。

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