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新規事業創造の型を身につけるワークショップ参加レポート #1

みなさま、こんにちわ。社会起業家の森です。
先日、経営の科学などの著書で有名な田所雅之氏のワークショップ
(これからの時代をつくる事業開発 入門 #2)を受講しました。
URL:https://techplay.jp/event/792555

今回はセミナーで気付きのあった点について、箇条書き程度ですが
備忘録がてら纏めたいと思います。

・イノベーションの本質を理解する6つのポイント
 1.破壊的イノベーションを理解し活用する
 2.良い新規事業のアイデアは何かを理解する
 3.現状の分析ではなく、あるべきユーザー体験から考える
 4.高速で市場に投入して顧客からフィードバックを得る
 5.最初は小さな市場を一気に支配する
 6.Data is King

・誰が聞いても良いアイデアではなく一見悪いアイデアにフォーカスする。
 一見悪いアイデアは他の企業が検討している可能性が低く、市場がまだ
 定義されていない。最初に人が欲しがるものを作れる企業が勝つので、
 カスタマーインサイトを集めて顧客の声を聞きながらいち早くプロダクト
 を作れるスタートアップが勝つ。

・カスタマーに製品/サービスを使い続けてもらうためには、機能追加よりも
 UX改善(顧客体験価値の改善)が重要。中でも第一印象で虜にする瞬間
 (AHAモーメント)に配慮する。

・製品/サービスを使ううえでの顧客負担を減らす努力が必要。
 【時間】行動を完了するまでの時間を減らす
 【身体の努力】行動を起こすために必要な身体的労力の量を減らす
 【ブレインパワー】行動を起こすためにメンタル面の努力と集中を減らす
 【社会的承認】顧客が使うときに社会的名立場から逸脱しないようにする
 【お金】行動を起こすための財政的な負担を減らす
 【日常性】日常からの逸脱を減らす
 【安全】安全・安心に使えるようにする

・人間の認知の癖を使いモチベーションを高める
 【希少効果】
  希少価値が上がると欲しくなる
 【フレーミング効果】
  同じことでも表現が違うだけで刺さり方が変る
 【アンカー効果】
  カスタマーは一つの基準情報に基づき判断する
 【バンドワゴン効果】
  同じ製品を使う人が増えると自分も使いたくなる
 【エンダウド・プログレス効果】
  目的に近づくほどモチベーションが上がる
 【コンコルド効果】
  リソースのサンクコストが増えると止めにくくなる

・報酬の設定
 【ソーシャルの報酬】
   他人から認められる、受け入れられる、共感に対する喜びをする。
 【ハントの報酬】
  人間は自主性が大事である。リソースを自主的に探させる。
 【予測不能な報酬】
  ハラハラするような未確定要素を提供する。
 【自立性の報酬】
  カスタマーや主導権を持っている感覚を提供する。

・リーンスタートアップの特長と不足要素
 新たなアイデアやコンセプトを素早く形にしてMVPを作る事を主眼として
 いるが起点となる仮説の正しさを検証するフェーズがない。製品(MVP)
 を作ることを目的にするのではなく、徹底的にユーザーを観察してMSP
 (Minimum Selling Products)をいち早く作る事に注力した方が良い。

・問うべき質問
 - どういう顧客でPMFするのか(Who)
 - どの程度PMFするのか(How much)
 - PMFに再現性があるか(How)

次回は見込み顧客に対するインタビューに効果的なポイントについて
まとめてみたいと思います。

【告知など】
日米で起業経験をお持ちのシリアルアントレプレナーで、関西学院大学大学
で教鞭を取りながらスタートアップ支援の会社を経営される田所 雅之氏。
今回のセミナーのエッセンスは同氏のコミュニティで公開されています。
残念ながら参加できなかった方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

・スタートアップMBAサロン
 https://community.camp-fire.jp/projects/240024/activities
・スタートアップ経営者塾
 https://unicornfarm.jp/jukusalon/juku

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