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TEDx文書:3. 準備活動

TEDxイベントを開催するにあたっての準備活動について要約しています。ライセンスを取得して、6ヶ月前から論旨と基本アウトラインを構成し、スライドを作成し、イベント当日にどう臨むのかについての詳細です。


アウトライン、スクリプトの作成:

TEDx Speaker Guide

・スピーカーごとに時間計画を作成(下記は例):

イベント6ヶ月前:論旨と基本アウトライン作成
イベント5ヶ月前:スクリプトと詳細アウトライン作成
イベント4ヶ月前:2ndドラフトと1回目のリハーサル
イベント3ヶ月前:最終ドラフトと複数回のリハーサル
イベント2ヶ月前:隔週リハーサル
イベント1ヶ月前:週次リハーサル
イベント2週間前:休息(Talkのことは考えない)
イベント1週間前:リハーサル
イベント1, 2日前:ドレス・リハーサル


・レビュー時の観点:

構造:起承転結の構成
簡潔さ:適切な時間の長さの中に内容が凝縮されていること
目的:Talk内容は常にアイデアとその重要性を証明する内容であること、聴取が理解できること


スライドの作成:

・スライド作成は必須ではない
・”少なければ少ない方が良い”原則
・1つの強いテキストラインもしくはグラフィックなど(写真のコラージュや長い段落よりも良い)

・イメージとデザインについてのガイドライン:

イメージリッチであれば理解しやすい(必要があればデザイナーを入れる)
高解像度であること
グラフは分かりやすいこと(例え内容が複雑であっても)


・テキストとコンテンツについてのガイドライン:

簡潔であること
ワンスライドワンメッセージであること
そのスライドが本当に必要であること


・スライドについてのガイドライン:

テキストサイズ:会場の一番遠くから見ても識別可能であること
スライドサイズ:
Widescreen HD (16:9 aspect ratio): 1920x1080 (hi res)
Widescreen HD (16:9 aspect ratio): 1280x720 (low res)
Squarescreen (4:3 aspect ratio): 1024x768 (hi res)
Squarescreen (4:3 aspect ratio): 800x600 (low res)

・保管場所:1, 2台のPCに集中管理(スピーカーのPCではなく)


リハーサル:

・早い段階から繰り返すことが重要
・オーガナイザー(もしくはスピーカーコーチ)が支援し、ポジティブで建設的なフィードバックをする

・ボディ・ランゲージ:

基本的にスタンディングポジション(足早に行ったり来たりすることはカメラクルーを混乱させる)
ジェスチャーを入れることで重点を強調することができる


・スクリプトの作成と暗記:

自らが話すのを聞くことにメリットを感じる人もいるし、そうでない人もいる
オーガナイザー、スピーカーコーチが話し方について指摘することは信頼関係の醸成に繋がる
リハーサルをやりたくないと言われた場合にはやらなくても構わないが、別のベストな方法を探す


・感情とトーン:

会話調であること
ディナーパーティなどの際に話をするイメージで(聴衆がみんな聞き入るような)
正直・誠実に、感情が伝わりやすいように(不思議、ポジティブ、怒り、驚きなど)


・その他、留意点:

台は使わない
出来る限りリハーサルを繰り返す(少人数でも良いので聴衆をつけたカタチで)
18分以内という制限時間を厳格に意識する


・Talk時の修正すべきクセ:

Talking about your talk:(確認[ ] )
Apologizing to the audience:聴衆に謝る
Asking questions when statements would be clearer:内容が明快かどうかを確認する
Introducing too much vocabulary:過剰な数の語彙を使う
Redundancies:時間が過剰に余る(確認[ ] )
Repetition(繰り返し)
Reading quotes:引用(確認[ ] )
Whispering(囁き、声の小ささ)
Yelling(叫び)
Nervous pacing(神経質な動き、ペース)
Awkward stillness(気まずい沈黙)
Failing to admit controversy(確認[ ] )
Overstating points(誇張)
Utopianism(理想主義に過ぎる)
Dystopianism(確認[ ] )
Forcing emotions(感情に訴えかけ過ぎる)
Unnecessary slides(不必要なスライド)
Making TED puns(TEDについてのダジャレ、ジョーク)
Purely anecdotal evidence.(個人の主観的根拠)


・スピーカーの解除:

オーガナイザーに権限がある(辛いことだが、フェアなことでもある)


・ドレス・リハーサル、最終準備:

準備、マイクロフォンなどの確認
座る場所の確認
どのようにステージに上がるかの確認
キュー出しと時間の確認
どのようにステージから下りるかの確認


・技術的な準備:

ストライプ、複雑ながら、明るい色などの衣装は避ける(照明の邪魔になる)
マイクロフォンの邪魔になるような装飾品も避ける
スピーカーにとって着心地の良い衣装
フォーマル過ぎる必要はなく、ネクタイも必要ない(もちろん、クールであればOK)


・スライドの操作:

本人でも良いし、バックステージでも構わない
リハーサルをして、適切なタイミングでスライドチェンジを行えるのであればそれで良い


イベント当日:

・スピーカーは重いプレッシャーを感じているので、今までの努力を祝福し、常にサポートしているということを伝える

・当日の最新の”個人”へのスケジュールを伝える(常に、アップデート)

・何か予期せぬ事態が起こった時にもいつでもスピーカーにアクセスできるようにして、それを伝えておく

・スピーカーが当日どこにいるのかを常にオーガナイザーに知らせておく

・スピーカーへの報酬は禁止だが、交通費、宿代、食事については予算を使って構わない

・前日にスペシャルディナーを準備しておく

・スピーカーが外部の地域から来る場合には事前に街を案内するツアーを組んでも良い

・Talk前の十分な食事

・イベントホストは、イベント終了時に全てのスピーカーに感謝の意を表す

・ギフトを渡しても構わない(必須ではない)

・感謝状

以上

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