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hideonakane 映画日記

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中根秀夫の映画日記。美術家です。ふだんFBに書いているものをまとめ直して公開します。基本的に映画館でしか映画は見ません。
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#映画

夜の外側 イタリアを震撼させた55日間/マルコ・ベロッキオ監督

マルコ・ベロッキオ監督(1939年生まれ)の「夜の外側 イタリアを震撼させた55日間」を見る。 …

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2日前
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マリウポリの20日間/ミスティスラフ・チェルノフ監督

ミスティスラフ・チェルノフ監督の「マリウポリの20日間」を見る。 マリウポリは、ウクライナ…

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1か月前
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リッチランド/アイリーン・ルスティック監督

アイリーン・ルスティック監督の「リッチランド」を見る。ハンフォード・サイトに核燃料生産拠…

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1か月前
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壁は語る/カルロス・サウラ監督

先週の「情熱の王国」(2021年)に続き、カルロス・サウラ監督(1932〜2023年)の遺作となった…

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1か月前
1

人間の境界/アグニエシュカ・ホランド監督

アグニエシュカ・ホランド監督の「人間の境界」を見る。名匠と言われるホランド監督は1948年ポ…

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3か月前
4

バティモン5 望まれざる者/ラジ・リ監督

ラジ・リ監督の「バティモン5 望まれざる者」を見る。 2019年の「映画メモ」を読み返してみ…

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3か月前

青春/王兵監督

ワン・ビン(王兵)監督の『青春』を見る。映画の舞台となる浙江省湖州市織里(ジィリー)は、長江流域の子供服の加工工場が集まる街である。 遡れば『三姉妹 雲南の子』(2012年)の、中国で最も貧しい雲南省の高地に暮らす三姉妹の話、『収容病棟』(2013年)も雲南省の精神病院の話である。それらを踏まえ、雲南から200キロ先離れたここ織里に出稼ぎに来た労働者を追ったドキュメンタリーが『苦い銭』(2018年)である。低賃金・長時間の労働で「苦い銭」を稼ぐ、経済大国中国を支える「駒」で

オッペンハイマー/クリストファー・ノーラン監督

クリストファー・ノーラン監督といえば、前作「TENET テネット」でもまさにそうなのだが、難解…

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3か月前
7

悪は存在しない/濱口竜介監督

濱口竜介監督の「悪は存在しない」を見る。 冬枯れの木々を見上げ、その枝の先に見える空をフ…

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4か月前
10

ノスタルジア/アンドレイ・タルコフスキー監督

以前「ソビエト時代のタルコフスキー」という特集上映で、アンドレイ・タルコフスキー監督の『…

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4か月前
5

ヴェルクマイスター・ハーモニー/タル・ベーラ監督

もう10年以上も前のことだが、タル・ベーラが最後の監督作と公言する「ニーチェの馬」(2011年…

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4か月前
2

ピアノ・レッスン/ジェーン・カンピオン

ジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」を見る。1993年公開のこの映画は、女性監督と…

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4か月前
3

哀れなるものたち/ヨルゴス・ランティモス監督

ヨルゴス・ランティモス監督の「哀れなるものたち」を見る。久しぶりの夜の新宿の若者の多さに…

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5か月前
3

最悪な子どもたち/ロマーヌ・ゲレ&リーズ・アコカ監督

ロマーヌ・ゲレ&リーズ・アコカ監督の「最悪な子どもたち」を見る。映画はフランス北部の「荒れた」地区(ピカソ地区という)を舞台に、4人の子どもたちを主人公とした映画の、オーディションから作品の完成に至るまでの過程を描いたものである。 しかし正直、すっかり騙されていた…。 彼らの日常と監督の演出部分、それに映画の(いわゆる)本編にあたる部分とが、あまりにもシームレスに繋がっていることを多少は訝しく思いはしたのたが、実際には、この映画丸々全てが演出された物語でありフィクションで