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人間の詩 神の詩

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滅亡した国に残されたひとりの男が、神と共に綴った対詩
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あなたはもっと開きなさい そうすればもっと繋がれる

~ここに綴られている人間の詩と神の詩は、滅亡した国に残されたひとりの男が、神と共に綴った対詩です~ 【人間の詩】 わたしはひとりだ 突如として国が滅び 突如として 父も母も兄弟も友も 目の前からいなくなった 突然の別れ ひとりきり 寂しさ 悲しさ 不意に訪れる 圧倒的な孤独に 耐えきれなくなる 神よ わたしに繋がりを与えて欲しい 孤独の夜は もう堪えきれない 【神の詩】 旅人よ あなたはすでに繋がっている あなたはあなたと繋がっている あなたはわたしとも繋がっている

あなたの生存は保証されている

~ここに綴られている人間の詩と神の詩は、滅亡した国に残されたひとりの男が、神と共に綴った対詩です~ 【人間の詩】 滅びた国に わたしは生き残った そして いま これからもここで生きていきたい そう願っている しかし 本当に生きていけるのだろうか 国は死に 人はいなくなり 大地も川も穢れ わたしひとりが オークの樹の下にいる 水はない 食べるものも 寝床もない どうやってわたしは生き延びていけばいいのか? 【神の詩】 旅人よ 安心しなさい あなたの生存は保証されてい

『滅び』というものは存在しない

~ここに綴られている人間の詩と神の詩は、滅亡した国に残されたひとりの男が、神と共に綴った対詩です~ 【人間の詩】 国はなぜ滅びた? 2度も滅びた わたしたちは それなりにやってきた 問題はあったが それでも なんとか幸せにやってきた しかし 引き返せないところまで行きつき 2度目の滅亡を迎えた わたしはもう 国を滅ぼしたくはない 永遠に続く 愛に溢れた 平和な国に 生きたいのだ 3度目はない だから神よ 教えて欲しい なぜ わたしたちの国は滅びたのだ? 【神

生きる意味は考えず 望みのままにただ生きる

【人間の詩】 国は滅び わたしは生き残った 友も死に 海も空も 大地も死んだ わたしは生き残っている おぉ神よ! この地獄の地に わたしを生かした意味は いったんなんなのだ! なぜわたしは生き残ったのか なぜわたしは生きているのか この地獄の地で わたしが生きる意味を教えてくれ! 【神の詩】 旅人よ お前が今 生きているのは お前がそれを望んでいるからだ さぁ見なさい! お前のいる地獄を! お前は地獄の中に 何を見出し 何を望むのか そして生きなさい 望みのままに

神との詩と人間の詩をセットで綴ってみた

僕の綴りたい詩は 神の詩 それを綴るためには トリガーとなる人間の詩が 必要となる 以前 そんな記事を書いた そこで 『すべてが詩からはじまる国』の 住人になった気持ちで 人間の詩を綴り それに応じた神の詩を 綴ってみた 初めての試みだが なかなか面白い詩が 綴れた気がする 特に神の詩 何も考えずに スルスルスルっと 言葉がつながれていき 神が語り掛けているような 詩となった この神の詩は 僕では綴れない だけど 僕としての人間の詩があるからこそ綴れた 神の詩なん

神の詩 人間の詩

僕の綴る詩に 僕はいなくてもいい 僕はそう思ってる 僕の綴りたい詩は 人間としての僕が綴る詩ではない 僕の経験や心情などを綴る詩ではない 僕が綴りたいのは 宇宙や大いなる存在といった 神の啓示のような 愛という源から湧いてくる 神の詩 だから 人間である僕は 神の詩にいなくてもいい しかし 神の詩を霊媒師のように降ろしてくるには 何らかのトリガーが必要になる気がしている そのトリガーとなるのは 人間の詩なのではないか 人間の詩と神の詩 これはセットなのではないか そう感