菅首相を総括する #162

みなさん、こんにちは。皐月秀起です。

先週金曜日に「菅首相退陣」というビッグニュースが飛び込んできました。

菅首相が3日の自民党役員会で、自身の任期満了に伴う総裁選には立候補しないことを明らかにし、菅政権が1年で終わるのを前にここで総括をしてみたいと思います。土曜日の朝刊を3紙に目を通して、自分なりの考えに肉付けしました。

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一言で書くと「菅さんは総理の器ではなかった」と思います。仕事はとてもデキル人だと思います。デジタル庁の創設や温暖化ガス排出の削減目標、後期高齢者の2割負担、不妊治療の助成、東京五輪の開催など、短い1年間での成果は確実にありました。やれることから手を付けて、外交など苦手なことはほぼやらない、コロナ対策も誰がやってもこのくらいだったと思います。

ただ、これは自身が官房長官の時にでもできたと思います。国のトップは「何を目標にしているか」「自分が総理の間にこれをやるんだ」など国の行く末を指し示すという大きな役割があります。とにかく言葉が全く足りませんでした。数も足りないし、質も全然でした。

これは、ご本人が単に口下手なだけではなく、ホンマに理念やビジョンがないみたいです。これは先日読んだ『日本政治 コロナ敗戦の研究』にもありましたが、菅さんには思想やイデオロギーが本当にありません。

これがないから、官房長官の時は逆にいい仕事ができました。安倍さんみたいな思想はちょっと困りますが、全くないのも困る。これがないと我々国民には全く響かないし、おそらく外交舞台でも相手にされないと思います。どうやって、米中や韓国、EUなどと対峙するの?って話です。営業がデキル人が社長になっても今の時代うまくいかないのと同じことだと思います。

でも、安倍さんの急な退任から1年。中継ぎと考えたら誰よりも適任だったし、よく頑張って頂いたと思います。それを考えると心からお疲れさまでしたと言いたいです。「総理のタイプではなかった」というだけで、政治家としての能力は上位1割くらいには入りそうです。少し休んで、まだまだ国のために働いてもらいたいです。

最後に、次なる総理ですが、いろいろ名前は挙がっていますが、総合的には岸田さんがいいと思います。個人的には、岸田さんが外務大臣だった時にオバマさんを現職の大統領で初めて広島に訪問させた実績を高く評価しています。外交は菅さんの何倍も期待できます。

今回の菅さんの退陣。岸田さんの立候補自体よりも、岸田さんが自民党の執行部の任期を「1期1年、最大3期」とし、二階幹事長など党執行部を刷新すると言ったあたりから急に動き出しました。ここから、菅さんも後追いで二階さんらを交替、総裁選を先送りさせ、衆議院を先に解散し、党役員人事の一任を取ろうとするなど、まさにドツボにハマっていきました。ここまでの流れは岸田さんが作っていると思います。

もちろん、すでに64歳と若くないですし、今一歩パンチに欠けるのは100%認めます。しかし、これから立候補者が複数人出てきますが、全員「後出しじゃんけん」です。岸田さんのみが唯一、菅さん退任前に立候補を表明しました。これに敬意を表します。年齢も河野さんが若いと言ったってもう58歳です。言うほど若くはありません。

そりゃあ若返りは進めて欲しいですけど、今の日本で一気にやってもハレーションが起こるだけなので、ここは経験がある岸田さんが党の執行部も刷新する時、さらには内閣改造の時に若手や女性をドカンと入れたらいいと思います。その中から伸びてきた人が岸田さんの次に総理を狙ったらいいと思います。

今日の一言

タイガースは「大山」みたいなチームになってほしい

今週末のタイガースとジャイアンツの首位攻防3連戦。戦前の予想を覆し⁉、タイガースが2勝1分けと頑張り、セリーグの首位をジャイアンツから奪還しました。

この3連戦で大活躍したのが大山悠輔でした。昨年は本塁打王争いをするなど実績を残し、今シーズンはどっかと四番に座る予定が、戦線離脱や不調もあり、昨年ほどの成績は残せていません。

大山自体の調子がよくない時に、なぜか彼にチャンスが巡ってきます。ホントよくまわってきます。そして凡退しようものなら一斉に叩かれます。

でも彼は今シーズン、「チームの勝敗の全責任を負う」と宣言しています。

打っても狂喜乱舞するほどは喜ばず、ヒーローインタビューもワードは正直少なめです。打てない時もフルスイングし、凡退しても全力疾走は欠かせません。

エラーしても三振しても本塁打打たれても構わないので、大山みたいにひたむきにプレーする、そんなチームにタイガースはなってほしいです。

空室状況(申込ベース)

アザレア43:1室/46部屋
シティマンション赤池:1室/16部屋
パオ35:2室/35部屋
ソラーレ逆瀬川:満室/5部屋

変わりなしでございます。

米作りレポート⑨

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春からやってきました米作りレポートも、いよいよ次週の稲刈り報告を残すのみとなりました。

今年は、去年みたいにウンカの攻撃に悩まされることはありませんでしたが、長雨で稲の生育は今一歩な感じです。

稲刈までのあと10日ほどで、何とかいい線まで持っていってほしいなと願うばかりです。

読書遍歴

1,日本政治 コロナ敗戦の研究/御厨貴・芹川洋一
菅さんの総括の参考にさせてもらいました。

2,佐藤優の裏読み 国際関係論/佐藤優
今の外務省のトップはかなりイイようで、外交下手な菅さんも助かったことでしょう。

3,これは経費で落ちません!経理部の森若さん⑦/青木祐子
天天コーポレーション、合併して大きくなり、社長も代変わりしました。

4,未来が描ける仕事図鑑/JobPicks編集部
構成が少し読みにくかったですが、今のJobを知るにはちょうどいい本でした。

5,「強い日本」をつくる論理思考/デービッド・アトキンソン・竹中平蔵
菅さんのブレーンのひとりがアトキンソンさんでした。

6,ソニー再生/平井一夫
もう少し平井さんの素の部分が知りたかったです。

7,新型コロナワクチン本当の「真実」/宮坂昌之
今の「コロナ本」としてはとても参考になりました。

8,スタンフォード式デザイン思考/ジャスパー・ウ
いろいろなアイスブレークの方法が参考になりました。

9,インドネシア 世界最大のイスラームの国/加藤久典
10年後、インドネシアってどうなっているんだろう…

10,村上海賊の娘③/和田竜
ひそかに、下半期のベスト3候補作です。

11,人新世の「資本論」/斎藤幸平
さすがの「2021新書大賞」でした。これは必読書です。

年間目標:120冊/36000ページ(月10冊/3000ページ)
8月実績:11冊(∔1冊)/2,920ページ(△80ページ)
今年累計:86冊(∔6冊)/25,685ページ(∔1,685ページ)

8月_11冊

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
次回のニュースレターの配信は9/20頃になります
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