岩田聡さん、ごめんなさい
【前回のあらすじ】
任天堂の岩田社長が、生前講演会で「得意なことを仕事にしたら幸せになれるよ」と語っており、僕はその言葉に感動した。だけどなーんでか、僕は苦手なことを仕事にしてしまった。おかげで、毎日がつらいのだ!
「オマエさ、毎日、本読んだら? 日本語能力低いよ」
今日、上司にそう言われて困ってしまった。むう、この人は、目の見えない人に「色彩検定を獲れ」とか言えちゃう人なんだろうな。
僕は日本語が読めないし、書けない。ここでの読めないは「理解力が乏しく、また、読む速度が遅い」という意味で、書けないとは「語彙がなく、自分の家にあるものを表現するパイプのようなものが生来欠けている」という意味です。とても商業ベースに乗せられる文章を書ける能力があるとは思っていない。
じゃーなんで僕は記者の仕事をしているのか?
答えはシンプル。「お給料がいいからです」
出版社の社員記者というのは、同年代の平均年収よりはるかに多い金額をもらっている。もしかすると、もらっていない人と比べたら倍くらいもらっているかもしれない(もらっていない人と比べて、どんな定量的ないみがあるのだろうか。いや、ない)。
実家がビンボーだったことがコンプレックスだった僕は、なんとしても良い会社に入って高い給料をもらいたかった(実際にビンボーだったかは置いといて、僕自身はビンボーだったと認識していた)。
だから、就職活動も、大手出版社ばかり受けた。給料が低そうなところは受けなかった。そしたら受かった。もう、無敵だと思った。これからの人生は楽しいことしかないと思った。なんというか、スーパーマリオで言うスター状態だった。まさに無敵だった。
だから、「文字を読むのが苦手でも、記者くらいやれるっしょ」と思っていた。すごくない? 文字にすると。矛盾どころの騒ぎじゃない。
ところが、「僕なら、そんな矛盾も覆せちゃう!」とか思っていたわけです。これが、岩田社長のいうことをきかなかった理由。うおう、チープ。なんの含蓄もない。
僕は岩田さんのいうことをきかなかったおかげで、いまはずいぶんとしんどい思いをしています。
だがここで疑問。「文字も読めない人間が、ではどうして採用されたのか?」
入社してから約5年。先日、僕を採用してくれた役員に聞きました。
「だって君、メンタル強そうだったから」
メンタルが強いかはわからないけど、二轍てアホほど記事を書いた現在、疲労困憊しながらもこの日記を記事を書ける体力があるのは確かです。
ちなみに、二轍しなきゃいけない理由は、文章力がないからです。うーん、ジレンマ。
脳味噌おっぱっぴーだな。構成力も落ちてきた。
こんな日があってもいいのかもしれない。では、会社の倉庫で仮眠しまーす。
あ、文章苦手だけど物書きになりたいジレンマについて触れるの忘れてた。また次回。
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