【書評】99%の小学生は気づいていない!? キミが主役の勉強
【一言まとめ】とてもオススメの1冊
「答えを見つける達成感よりも、答えにたどりつこうとして時間を忘れるほど夢中になって考える経験(プロセス)を楽しむ」ことが学び。
中受では、答えにたどりつく時間をできるだけ短くする勉強を塾でやりすぎてはいないだろうか?
【本書からの抜粋と私が考えたこと】
なぜだろう?という純粋に「問う」力を持てなくなった人を本書の中では「化石人間」と表現しています。こどもは幼稚園など小さな頃は誰もがこの「問う」力を持っているのに、多くが中学生になるころには失ってしまう。現代の日本の大人の9割は化石化してしまっていないでしょうか?
(例えば、あなたは最近、不思議だな〜、なぜだろう?と疑問を持ったのはいつでしたか?どんな問いでしたか?それを探求してみましたか?)
本書では、
「不思議に気づく」
「自然(を感じること)から問いが生まれる」
「論理的に正しいを疑い」
「たくさんまちがうからたくさん学べる」
「世界は学びにあふれている」
というコンセプトが提示されています。
中学受験で勝つこと、偏差値を1でも高めようとすることだけに目が行くと色々なことがおかしくなると私は考えています。中受は何かがおかしいと気づいているのに抜けられないそんな沼にはまらないためにも親子で読んでおきたい1冊です。
中受は小学6年生が12歳であることを考えると相当な人生の時間を投じることになりますよね…その体験が嫌なものではなく、どうせやるなら、中受意外でもいくらでも他の手はあるかとは思いますが、一生モノの学び方が身につく経験にしてあげたいですよね
【不思議に気づく】
人間は「不思議だな〜」、「どうして?」と「問う」ことができる。
問うことは学びの本質で、原動力。
正しいことを知ることが勉強 だとずっと教えられてきたからかもしれないけど、問いを持つことができなければ正しいことを見つけることもできない。
なぜ?と感じたことの答えを知ることではなく、自分なりに考えることに意味がある
【感じることから 問いが生まれる】
豊かな自然の環境の中で目の前にあるものをありのままに見て感じ取ることができた時 自分の中から自然に問いが生まれてくる。
そのためには自然に向き合って 互換 全部で自然を感じることが大切
【論理的に正しいを疑う】
論理的な説明 であっても一見正しそうに思えることが実は間違っているということもある
例えば、
(ア)と(イ)の図形の斜線部分をぴったり重ね合わせて1つの立体にすると、その立体の面はいくつになりますか?
上の図で「重ね合わせた2面が消えるので4+5-2=7」 と求めたならば、論理的ではあるが正解ではない。
【たくさん間違うからたくさん学べる】
教えられた事って自分の中で正解になってしまうので いざという時に帰って自由な発想を奪ってしまう
一番初めに発見することはそれ以降に発見することより 比べ物にならないくらい難しい
【世界は学びにあふれている】
エアコンの効いた快適な教室よりも野遊びを。
五感を使って自然を受けとめていると自然の本当の姿を知ることができる。自分自身の想像力で世界を理解しようとすることができる。
【キミが主役の勉強(主体的な学びのために)】
答えを知るのではなく、自分なりに考える
目の前の(自然を)ありのままに見て、聞いて、感じると「問い」は自然と湧いてくる
答えがあるかどうかわからないものに挑戦してみる
自分のやり方でやってみる(間違えてもいい-試行錯誤、びっくりするとこもあるかも)
自分のやり方でやってみることは自分と向き合うこと。これが思考を深めるということ
面白がって何度も失敗してもあきらめない(おもしろいから、あきらめない)
「なぜ?」「どうして?」を大切に。(モヤモヤするけど、すぐ答えを探したりして簡単に片付けない)
「なぜ?」がいっぱいつまったリュックを背負って人生を歩こう
知っていることはえらくない、知らないことはこわくない、知らないことをどんどん増やすのが学び
【教育に関わるものとして】
教科書は、人類の様々な経験(集合知)をフリーズドライした食品のように凝縮したもの
凝縮されたままでは、あんまり美味しく食べられない
これからの先生は、このフリーズドライの食品の「お湯」である。
教科書にまとめられている「発見」を「お湯」で溶かしそれを発見した科学者が感じたワクワクを感じてあげれるように学びをガイドする人である。
本書を通じて、私自身「なぜ学ぶのか?」を改めて人生を通じて探求したいと感じました
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