『残業もない』『飲み会もない』『上司も優しい』でも辞めたいんです。

実はちょっとずつ増えているこういった悩み。
非常に都合の良い話に聞こえます。

勝手にしてくれー。

そんな声も聞こえてきます。ですが、今後も増えていくでしょうし、
優秀な人ほど抱えた悩みだったりしますので、会社としては、無視できない声だと考えています。

『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』(古屋星斗著)

本著では、上記のように心理的安全性の高い企業でも、それだけでは離職は止まらないとしています。(とても良い著書であると感じたため投稿させていただきました。)

「本当に、このまま(ゆるい職場)でいいのだろうか?」

優秀な人ほど、もっと自身の成長やスキルアップを求めています。ただ、自社で囲い込んでとにかく働かせても辞めてしまう。

今多くの会社が抱える人材育成の難易度は過去最高難度なのではないでしょうか。

人材流出は止まらなくて、どうすりゃいいの!と投げ出したくなります。
会社都合で物事がうまくいく時代は終わったということなのでしょう。
そのうえで、必要なのだと下記は今後重要なポイントになると考えております。

【正社員以外の人=「関係社員」をどう活用するか】

退職した人、内定を出したが辞退した人、複業で参画している人、フリーランス…こういった正社員以外の方と適切な関係性をもつことが重要ということです。

一つの指標としてですが、うまく活用出来ている会社ほど、
・複業社員やフリーランスが組織の中で、主体的に活躍している。
・退職後もアルムナイコミュニティがあり、出戻り社員が活躍している。
と言っていいのではないかと感じます。

これは、退職検討中の社員に対しても、退職か現職残留かの2択から、より自身にあったキャリア選択ができるようになります。

また、採用面でもとても良い効果があります。

採用の入口として、より多くの方との接点を持つことが出来、また優秀な方も複業からならとぐっとハードルが下がります。

今後はコミット率が0か100かではなく、0から100の間を行き来していく。そんな関係性を作れる会社が選ばれ、残っていくのだと考えています。

キャリア形成するのも、育成するのもどちらも本当に難しい時代になりました。

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