エンジニアリングマネージャーはMeetyでいろいろな方と話すと良いよという話

メルカリJPで主にバックエンド領域のEMをやっている後藤です。この記事は、Engineering Manager Advent Calendar 2021(その2) の5日目のものです。

みなさん、Meetyをすでに使っていますか? この数ヶ月で、いろいろな会社さんがMeetyでカジュアル面談を公開し賑わってきていますね。私自身も、自社で担当している募集ポジションに関するMeetyを作り、そこでお話させていただいた方から採用につながったケースがあり、企業目線で有効活用しています。

しかしこの記事で触れるのは、企業や採用目線とは異なるMeetyの使い方についてです。別の言い方をすると、自身のMeetyを作って話す相手を募る形ではなく、他の方のMeetyに突撃しまくって話を聞くという形の活用方法についてです。Meetyの示すカジュアル面談のガイドラインには、つながりや関係を作ることをゴールにするという記述があり、この方向性にそった活動になります。

エンジニアリングマネージャーとしての自身の悩み:前提の異なる環境での経験

現在私はメルカリでEMをやっており、非常に多くのことを経験できています。しかし、自分が社内のあらゆることに関与している状態ではない以上、さまざまな前提の上で仕事をしています。私の場合、具体的には以下のようなことは前提にある状態です。

  • ミッションやバリューが定義され、それが組織の文化としてとてもよく浸透している状態。意思決定や行動の仕方などに対して、一定の共通認識・方向性が作られており、これによって権限移譲が広く行われている。

  • ドメスティックに留まらない企業となっていくためのロードマップや各種施策。海外からの人材採用、リロケーションなどのサポート、評価制度等での解釈の曖昧性排除、日常業務を英語で行えるようにするための段階的な移行など。

  • etc

これらが前提としてすでに「ある」状態はとてもありがたい一方、一つの組織だけで長く仕事をしていると、前提になっている部分を疑わなくなってしまったり、前提は前提として触らず、自組織の中だけで問題を解釈したり局所的な解決策を取ろうとしてしまうことがあると思っています。そうせざるを得ない場合も多々ありますが、私個人としては、常に問題の根本を探り根治したいと思っています。これは自分の行動指針でもあり、これに基づくと、自組織ではないところ、自組織と他組織の間にあるような問題にもアプローチしなければならないと感じる場面に多く出くわします。

過度に一般化するつもりはありませんが、エンジニアリングマネージャーは、ソフトウェアそのものや、エンジニアリングチームに責任を持つことと合わせて、組織文化や制度、ビジネスとの構造的なつながりを理解し、そのつながりによって生じている課題にもステークホルダーとして責任を持つべきだと思います。

前置きが非常に長くなったのですが、上に書いたような責任において問題を捉えようとするとき、自分とは異なる環境で仕事をしている方々の話を聞くことがとても役立ちます。なぜなら、そこで生じている問題が、環境に起因するのかしないのか検討できるからで、逆に自分の環境で「環境によってうまく行っていること」もクリアに判別できるようになります。このような、エンジニアリングチームとその周囲の環境との関係性における視点・論点と具体例を増やすと、エンジニアリングマネージャーとして行動できる範囲が広がり、打ち手のバリエーションも増え、また打ち手の再現性も高まっていくだろうと思います。
このために使えるツールとして、今アツいのがMeetyです。私と似た価値観でエンジニアリングマネージャーの仕事を捉えていらっしゃる方には、Meetyでいろいろな方と話をすることをオススメします!

こちらから申し込んでお話させて頂いた方々

数えてみると15件ありました。例外なくすべての方が、ご自身が担当していることや解こうとされている問題についてとても誠実にお話くださり、私には学びしかありません。(Meetyやお話頂いた方にお礼のチップなど贈りたいと毎回思います)。面談してくださった皆さん、ありがとうございました。
どの方とも、時間をおいて是非またお話させて頂きたいと思っています!

上記以外に、matsuri technologiesの花田さんともカジュアル面談させていただきました。該当Meetyは現在非公開とされてらっしゃいます。
また、私が設定している「なんでも枠」に申し込み頂いてお話した方々とも、私目線では同じような学びの機会となっています。


そんなわけで、Meetyやってます。「気になる」はお気軽にどうぞ!


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