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確率0.1826484%

ファミチキが好き。

凄く美味しいと思う、作った人は神でしかない。

ツラい日も、悲しい日も、嬉しい日も、毎日ファミチキを買っては、胃の中で寝食をある意味共にし、寄り添ってくれました。ファミチキと共に育っていると言っても過言ではありません。(39歳)

ただ、ほぼ毎日食べているとファミチキに「当たり・ハズレ」が存在し、それは私の生活に大きく影響を与える事に気が付きました。

私は会社から帰る際ファミチキを必ず買うのですが、基本最寄り駅の一つ前の駅で下車。まず最初のファミマでファミチキを買い、もしそのファミチキが「ハズレ」だった場合、次のファミマに寄れるという保険をかけ、「当たり」のファミチキを確実に食べられるようにするのです。当たりを食べないと一日が終わらない。それほど影響が大きい「当たり・ハズレ」問題。

何を持って「当たり」か。

食感、肉汁のバランス、温度、香り等々。

どれか一つ欠けても「美味しいファミチキ」からは一歩遠のきます。

食べ続けた結果、ランク分けを個人的に行いましたので、興味は無いと思いますが、とにかく公表します。

S級ファミチキ>>>>>>>>>>>>超えられない嘆きの壁>>>>>>>>>>>>A級ファミチキ>>>>広義で言うファミチキへの入り口>>>>B級ファミチキ>>>揚がった鳥と呼ばれるライン>>>C級ファミチキ

多分何を言ってるかわからねーと思うので、簡単に説明しますね。

S級ファミチキ……ファミチキの、奇跡。

S級は全てが揃って初めて称号を与えられる、所謂「キングオブファミチキ」です。1年365日、一日平均1.5個食べるとして、547.5個。そのファミチキの中に1つ存在するかどうかというファミチキです。

このS級は、温度・香り・食感・肉汁・厚みに加え、『環境』が関係します。最早運ですが、肉汁が少し垂れる、完璧なファミチキである、まさにそのチャンスに直面した際

「店員から支給されたおしぼりがあるか」

がネックになります。

つまり、ファミチキ1チキの力では成しえない、ファミリーマート店員と客の、信頼があるかどうかが、S級という怪物を生み出すことが出来る鍵になります。年間で1/547.5個。確率0.1826484%。昨年の暑い夏、セミの鳴くあの一瞬、あの夜、逢う事が出来ました。泣いていたと思います。多分。本当に、ただただ、美味しかった。

A級ファミチキ……ファミリーマートが生み出す黄金の鳥

多くの美味しいファミチキはこのA級にあたります。肉汁が出過ぎてもダメ、少なくてもダメ、バランスがポイントになります。1日に1回は食べたくなる、正統派ファミチキです。

ちなみにゲームの集会(オフ会を集会と呼んでいます)時、ファミチキを予約し買ってきてもらった事があります。20センチ程度の紙箱内にズラリと並ぶ10個のファミチキ。壮観ではありましたが、脂によって隣のファミチキにくっつき、やはりA級には程遠い内容だった記憶があります。

個包されてこそA級、そのパフォーマンスを発揮できます。

ちなみにA級は概ね3~4回に1回。ここを食べる事が幸せへの大きな一歩に。

B級ファミチキ……また会う笑顔の為に

非常に残念ですが、非常に多い存在、ほとんどがB級です。香りと食感が大きなポイント。とにかく鼻に抜ける香りが重い。その後、口に広がる食感と油のがっかり感は、2口目に入る前の大きなため息を生み出します。欲張っているわけでは無いんです、食べるからには、美味しい時間を過ごしたい。ただただそんな気持ちが、B級の刻印を押してしまう。語る事は多くありません。次のファミチキに望みを繋ぐ、良い機会になります。ありがとうファミチキ。

C級ファミチキ……油のエゴが生み出した揚げた鳥

ファミチキの形をした何かがC級です。味はファミチキに酷似していますが、全てが「コレジャナイ揚げ」を感じさせる、まさに「誰だよッ!」(さまぁ~ず三村風)と言わざるを得ない、何かです。逆にC級に出会う事は稀です。月に1回あるかないか、でしょうか。基本無かったことにします。

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ファミマでバイトをした事がある人によると、ファミチキの「当たり・ハズレ」は、揚げたてだったり、2度揚げだったり、時間だったり、何やら色々な要因があるようです。どんなファミチキであっても、店員さんが作ってくれた事への感謝は忘れず、ファミチキと一期一会の出会いを楽しんでいきたいですね。皆さんにもS級ファミチキとの素敵な出会いがある事を祈っています。

何故なら、ファミチキが好きだから。

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