これから写真を始める人はもちろん,すでに写真を撮っている人にもオススメできる書籍を発掘.
私にはとても響いた作品.
家族写真の距離感はこれからの私の作風に良い影響をいただきました.
いい写真とは
うまい写真はいい写真ではない
自分を表現
うまい=テクニック.いい=感情.
確かに,「写真うまいね」よりも「いい写真ですね」と言われるほうが嬉しい.
タイトル付けることから,説明に変える.その時の感情を残すようにする.
家族写真の撮り方
家族写真の思い出
子どもに配慮して撮る
写真は距離
相手に敬意を払う
家族だから配慮が欠けがちなので,意識して敬意を払う.
妻も子どもも好きだからこそ,いつもの距離感で撮ってしまいがち.
ファインダーを覗いているときは,愛情を持って考えてみよう.
被写体中心
構図ではなく中心で撮る
”撮って出し”推奨派だと構図にこだわりがち.
RAW現像を前提にすると中心でトリミングでいいと思える.
もう少し引きで撮ろう.
読み応え抜群!
妻が好きなヨシタケシンスケだったので,きっかけはジャケ買いでした.
読むと,写真だけでなく会話や文章など生活にも良い影響を与えてくれそうな本.
写真以外にも距離感必要だし,敬意を払ったり,感情を伝えるのも人生に大事なことですよね.
時代の変化や,カメラやソフトなど技術の進歩で写真のありようは変化しますが,写真への姿勢の軸となる部分に触れている内容だったと思います.
この本のおかげで家族写真を撮るときの距離感は変わるし,もっと自然な表情が撮れそう.距離を考慮してBluetoothリモコン買った(笑)
著者紹介
写真家 幡野 広志(はたの ひろし)
1983年、東京生まれ。
2010年、広告写真家・高崎勉氏に師事。
2011年、独立し結婚。
2016年、長男誕生。
2017年、「余命三年」の血液のがんである多発性骨髄腫を発病(不治の病)
不治の病に対し,日本では認められていない”安楽死”を選択し,最後まで自由に楽しく生きることを選択されています.
本著のインタビュー音声
朝日新聞社が運営するウェブサイト「好書好日」のYouTube(元はPodCastなんですね)
マスコミの写真はなぜダメなのか
いい写真とは何なのか
もっと早く知っていたら展示会行きたかったな.