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終わったTokyo2020
人が感動する観点は多様だということを前提に。
コロナ禍の聖火リレーは日本の絆をつなげたでしょうし,選手の皆さんは各自これまでの努力を最大限に発揮されたと思います。
連日のメダルラッシュや奮闘はスポーツ好き以外のミーハーも含め,厳しいコロナ禍の裏で一定の感動を観た人に与えたのではないでしょうか。
さて競技とは別にTokyo2020を2つの観点で見てみましょう。
国益
IOC(以降いいなりのJOC含む)はTokyo2020を通じて1年後や10年後の日本に何を残したのか?
Tokyo1964は日本の戦後復興と新たな交通手段による経済効果を生み出した。
Tokyo2020は,
<開催前>
・度重なる不祥事でJOC会長含む多数の関係者が辞任ラッシュ。
・無観客試合の判断がギリギリまでできない日本のトップの判断力不足。
・おもてなし精神の欠落した選手村の設備。
・JapaneseでなくChineseに関心が高かったIOCの会長。
<開催後>
・葬式のような開会式と途中退場者が出る退屈な閉会式。
・都知事が妄想した「スポーツは東京のエネルギー」にならなかった。
・大会関連者から436人陽性者を出し安心安全ではなく不安危険な管理。
・3.3兆円とも言われる巨額の赤字を国民からの血税で賄った。
がレガシーとして残るだろう。つまり国の発展に何も残さなかった。
また,オリンピックとはビジネスと政治に利用されるモノだと明らかになった。
開会式や閉会式で使われたアレが日本の生活を豊かに!…なんてモノは一つもない。
Twitterで開会式のドローンに感動とか驚いたとか,その動画を見たけどあの程度は数年前から普通に中国では使われている。
新しかったり理解不能なテクノロジーに興奮する私には今回の開会式や閉会式に感動は微塵もない。
きっと半年後にIOCがまたもや強行して開催される2022北京オリンピックは,中国の人・技術の全てを使う。
Tokyo2020は比較され,1979年に発行された社会学者ヴォーゲルの書籍タイトルであるJapan as Number Oneの完全な終わりを世界に知らしめるでしょう。
まさに東京オワリンピックだった…と。
そう思うと,国立競技場が没落の象徴にも見えてくる。
日本の最先端でもっと素晴らしい技術は沢山あるにも関わらず,Tokyo2020では採用せずに世界にThis is Japanと発信する機会をIOCは逃した。
日本の技術力なら最新ではないテクノロジーでも十分表現力を持ち合わせている。
チームラボは9年前にこのレベルを発表。素晴らしい。
今や世界で展示会を開催するチームラボはテクノロジーのレベルが何ステップも向上している。
※世界の方が日本よりもアートに寛大で彼らのスケールにマッチすることも要因の一つではある。
※チームラボ社長の猪子寿之はニューズウィークで世界が尊敬する日本人100に掲載。
無観客試合が早く決まれば,オリィ研究所のOriHimeでスタジアムのWi-Fiを使って分身で試合観戦も実現したでしょう。
OriHime-Dでスタジアムを探検したり,直接インタビューやロッカールームで選手と交流などもできたかもしれません。
IOC(ソシキイインカイ)の指揮によりJOCはソーシキのようだと揶揄された開会式を演出したが,私が知ってるテクノロジーだけでも違った形でインタラクティブな内容が容易に想像できる。
Tokyo2020を開催しなかった場合の算出もあります。
開催費用で買えたモノ「300の病院」「1200の学校」。
今の日本に必要なものがTokyo2020によって失われました。
そして,無観客試合でも開催によって日本人の油断と人流が発生してしまい医療体制に影響。
医療
開催前から医療従事者からは・・・
このような声を現場からあげてもとりつくしまもなく開催され,開催期間中に感染者数が過去最多を何度も更新。
表現力の乏しい総理大臣の迷走発言。
しかも有識者の意見なしで決めるとか。
結果・・・
全国および全世界から集まった大会関係者が各地域にお土産と一緒に持ち帰らないことを祈ることしかできません。
ですが,Tokyo2020の開催によって自粛がゆるんだ日本は今後感染者数が増えることでしょう。
感動も完動もしなかったTokyo2020がいろんな意味で終わった。
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