撮影のコツ①水平と垂直
写真の基礎中の基礎です。
水平は「横のものは横」,垂直は「縦のものは縦」とそれぞれ真っ直ぐな線を画面の中に入れることで,構図が安定してすっきりした見やすい写真になります。
これができることで,水平・垂直の被写体がキレイに撮れるだけではなく,上級者の要素の一つである背景処理ができるようになります。
では,水平・垂直に撮るには何が必要でしょうか。
1.カメラの構え方
どんな構え方が良いのか・・・はカメラが横位置でも縦位置でもセオリーがあります。
インターネットで検索したら様々出てくるので,参考にして自分に合う持ち方を確認してください。(手抜き)
どんな構え方でも基本は,
【脇を締めて,左手でカメラを下からしっかり支える】
です。
なお,構え方を確認していただくとわかりますが,しゃがんだり,体を何かに触れて固定することもあるので,「カメラで撮影する!」と決めた日は多少汚れても大丈夫な服装を選びましょう。靴も底が平らな歩き慣れている物がオススメです。
また,無意識に息を止めてしまう方がいますが,息を止めると苦しくてプルプルしてしまうので,少しずつ吐きながらシャッターボタンを押しましょう。
2.意図的に水平・垂直が多い被写体を撮る
被写体そのものが水平・垂直であれば,写真を撮ったらすぐに確認できます。失敗したら削除して取り直せるのはデジタルの優位ですね。
練習にオススメの場所は,「神社仏閣」「階段」「建物(ビルなど)」です。特に「神社仏閣」は水平も垂直も撮影できます。
なお,自宅にある冷蔵庫や食器棚,洗濯機など家具・家電でも練習できます。
3.カメラの機能を使う
本来は,構えた瞬間で被写体の水平と垂直を自然に(当たり前のように)とらえられることが望ましいです。これができるようになるには,相当の枚数を撮影して体に覚えさせる経験値が必要です。
自然にとらえることができると,写真を確認してもすぐに水平・垂直ができているか確認できます。
(問題:下の写真はどちらが垂直にできているでしょう?答えは最後に)
とはいえ,最近のカメラには経験値をテクノロジーで解決する便利な機能が搭載されているので,手段の一つとして紹介します。
便利な機能は2つあります。
【グリッドライン(他にもガイドラインなどメーカーで様々な呼び方)】
ファインダーや液晶画面上に縦・横の線を入れることで,水平・垂直の指標になります。この線は撮影した結果の写真には写りません。
設定内には,「3分割」「方眼」「対角・方眼」など様々ありますが,最初は「3分割」の選択がオススメ。
【水準器】(水平のみ)
ファインダーや液晶画面上に水平を維持する線やポイントを表示させる機能です。この表示も撮影した結果の写真には写りません。
この機能がカメラ本体に無い場合,水泡の位置で確認する水準器があります。
この商品はカメラの上にあるホットシュー(蓋みたいなもの)に取り付けて使います。
水平・垂直を意識し,安定してすっきりした写真が撮れるように練習しましょう。
あ!途中に出題した写真の答えは”右が垂直”です。わかりました?
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