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新型コロナウイルス感染症を疑って受診しました

週末から体調不良が続いていました。

◾️ 症状

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・倦怠感(ダルい…歩いていてもフワフワ)
・微熱(36.8〜37.2℃を行ったり来たり)
・頭痛(熱が上がったタイミングで併発)
・疲労感(しっかり寝ても疲れが取れない)
・吐き気(もどすまでいかないけど迫り上がってくる感じ)
・下痢(最初は柔らかい便がひどい時は水のように出る)
・悪寒(たまにゾクっとくる)
・咳(コホコホと出る程度)

私は少し仕事の疲れがたまっているだけで一日寝たら治るかと思い,不調を感じた翌日は外出もせず寝て過ごしていました。しかし,症状は変わらず。

インスタのストーリーに状況を投稿したら,ニューヨーク在住の妹から珍しくコメントがあり,「私が4月にコロナにかかった時と同じだから病院行けたら行った方がいいよ」と。

えっ?!

そもそもコロナになっていたの?と初耳。

妹は「母から勝手に伝わってると思ってた😂ミスコミュニケーションかね」。

確かにアメリカで感染者が増えている頃に体調が悪いとは聞いていましたが,まさか罹患していたとは知らず…まぁ兄と妹の関係なんてそんなものです。

現在コロナに関わる仕事をしている妹からのアドバイスかつ同じ遺伝子の罹患者なので,たまには妹の言うことも聞いてみようと病院への受診を考えました。

なお筆者は滅多に病院に行きませんが,コロナの状況下では連絡して指示を受けることが合理的な行動だと考えました。

★注意事項★本記事は投稿日現在の内容の為,状況により違います。最新情報を常にご確認ください。

◾️ 初動

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まずは接触確認アプリを起動し,(陽性者との接触を確認する)を押して「陽性者との接触は確認されませんでした」と確認。


◾️ 自治体への連絡

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対処方法は国や自治体ごとに異なるという認識があったので

「神奈川県 コロナ 問い合わせ」

で検索して出てきた県のサイトを確認。

イメージだとこちら↓

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私は【不安に思う方☹️】に該当するので,新型コロナウイルス感染症専用ダイヤルに電話。音声案内にしたがい,1を押して【感染の不安のある方】に接続。

1回目はつながらず,5分後にかけ直して2回目でつながりました。


電話先の担当者に症状を話したところ,

「高熱がないとのことですが,人によって症状は様々なので,まずはかかりつけの内科に連絡して医師の判断をあおいでください」

とのこと。(フローの通りです)

違う県でPCR検査を受けた方から話を聞いていたのは,専用ダイヤルに電話したら近くの検査可能な病院を予約して即行けるように手配してくれたようです。このように各自治体や症状で対応が異なるので,ご自身の自治体の指示に従うようにしましょう。


◾️ かかりつけの内科

ほとんど病院には行かないのですが,ここ数年インフルエンザの予防接種を受けている病院に電話。

症状と専用ダイヤルに連絡をしたことを伝えると,

「ウチはコロナ対応していません」

…ここで手詰まりかと思いきや,

「お近くですとAクリニック,Bクリニック,Cクリニックではコロナ対応しているので,そちらにご連絡いただいたら良いかと思います」

と親切に教えてもらいました。


◾️ 各クリニックへの連絡

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<Aクリニック>

一番近い(徒歩3分)だけど,昼の受診時間外なので後で連絡しよう。

クリニックのTwitterではPCR検査ではなく抗原検査を実施しているとのこと。(抗原検査については後程)


<Bクリニック>

Aの次に近いクリニック(徒歩5分)。初診はWeb受付可能のようだが,風邪やコロナの症状は電話のみで受付。

電話は2回目でつながるも,

「今日は予約でいっぱいなので明日かけ直してください」

他にも電話してダメなら明日連絡することに。


<Cクリニック>

一番遠いクリニック。(徒歩15分)

ネット受付して問診票を事前登録し,電話。こちらは電話がすぐにつながり,名前と問診票の番号を伝えて状況は理解してもらいつつも,

「今日は予約でいっぱいなんです。明日の朝9:20頃に電話いただければ明日の検査ができるようにします。」

通常の受診時間が9:30なので,つながるように配慮いただいているようです。ベッドタウンで少しでも不安な人がたくさん来ているんだろうなと思い,他にも電話してダメなら連絡することに。


…と連絡しているうちに,Aクリニックの午後の受診時間になったので電話。

Twitterで見ていた通り,よく耳にするPCR検査ではなく抗原検査になるとのこと。それでも当日検査ができ,陽性か陰性の結果がわかるならと予約。

はて?抗原検査とは何だろう?と調べたのは以下の通り。(看護師さんにも電話で教えていただきました)

◾️ 抗原検査

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検査したいウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法。

一定のウイルス量が必要な為,PCR検査に比べて検出率は劣るが,短時間で結果が出る。

日本のPCR検査のサイクル(Ct)値が正確なのかもわからないし,妹が陽性と判断された症状の状態で受ける為,ある程度安心材料になるかと思い,抗原検査を受けることにしました。


◾️ 受診

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指定された時間ちょうどに来て欲しいと言われていたので,時間を守ってクリニックの前に。(私の前の患者が少し時間がかかっているとのことで数分待つ)

・前の患者が帰った後にクリニックの玄関(外)にある囲いに通されて,検温。
・外出前に自宅でも検温していた(36.8℃)ので伝え,問診票を記述し保険証を渡す。
・記述内容を確認後,ティッシュを渡され,マスクをずらして口に当てるよう指示。
・その状態で約20cmぐらいの綿棒の半分ぐらいを鼻の穴…というかノドにまで当たるぐらい入れて3秒程度グリグリされる。(この時はクシャミを我慢かつ少し痛みも感じる)

これでCOVID-19の抗原検査は終了。(病院についてから約10分)

検査結果が出るまでに15分ほどかかるとのことで,待っている間に医師による問診。( )内は回答。

・現在感じている症状が発生した順番(冒頭の症状に記載した順)
・一年以内に海外旅行や出張があったか(No)
・家族や友人で最近直に会った中で感染者はいるか(No)
・勤務はテレワークなのか(Yes。月に数回出社。)
・最近の外出状況(散歩や買い物に出かける程度で,外食せず,密になる場所には行かない)

自信を持って外出自粛や密にならないよう対策しているので堂々と回答できました。

問診の間に10分ほど経過してから検査の反応を確認しつつ,体調不良が他の要因か確認するために院内で触診。

触診した結果と抗原検査の結果がほぼ同タイミングとなりました。効率良く時間配分されています。


◾️ 結果

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記事の最初の写真のような検査キット(妊娠検査キットみたいだと思いました)で調べた結果,新型コロナウイルスは陰性でした。

併せてインフルエンザの検査もされており同じく陰性。


コロナではなければ,何が原因かと思っていたところ,触診で腹部の痛み具合から胃腸炎の可能性があるようです。

ということで,抗生剤・整腸剤・吐き気を抑える薬の合わせて5種類の薬を5日分処方されました。

医師からは「陰性で良かった。でも発症から2日なので,体調が悪くなったらすぐに連絡してね。」と心遣いをいただき,病院を後にしました。


なお,検査結果が出てから会計までの待ち時間は,病院の様子を観察していました。

・病院に途絶えることなく電話がかかってきて症状を確認
・予約した患者が来ないので電話連絡(結局来院日を間違えていたようで再予約)
・医師と看護師と医療事務のスムーズな意思疎通(しかも声が元気)

初めて行った病院ですが,テキパキかつホスピタリティのある良い病院で受診して良かったと思いました。(これからはコチラをかかりつけにしたい…しばらくコロナ対応で難しいけど)


◾️ おわりに

毎日忙しくて大変な時に対応してくれた医療従事者の皆さんへの感謝をあらためて感じることができた経験でした。本当にありがとうございます。

継続して感染しないように行動することを心がけます。


今回は私自身が元々コロナではないだろうと思いながら冷静に判断して行動できたと考えています。
何より妊娠中の妻の不安を検査することで解消できたのは私たち家族にとって非常によかったです。

今後自分や家族が再度感染の疑いを持った時には同様に手順に従った行動ができると考えています。


対策は自己責任論でお願いして乗り越えようとする政府。
専門家(と呼ばれる人)がコメントしても結果的に間違っていることもしばしばある未知のウイルス。
ましてや医療従事者ではない個人ができることは少ないです。
コメンテーター(のように語る方)も,参考にしているソースが永遠に同じとは考えず,慎重にファクトを確認して選んでいただきたい。

「青い照明で感謝の気持ちを伝える」とか意味のわからないアクションよりも,事実を伝えることで,医療の状況を知っていただき,もし感染したときの参考にしていただければと思います。


※今回の画像はUnsplashから引用しています。

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