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#33 【書評001】AIの勉強を約3週間がんばってみた

これから、最近読んだ本や、特に参考になった本などの書評もしていこうと思います。

みなさんの参考になりそうな本や、読んでみたい本などが見つかると嬉しいです。


さて、今回はAIプログラミングのひとつであるPythonを21日間で学べる本を紹介します。

読んだ本はこちら↓

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この本は、“文系でも転職・副業で稼げる“と銘打っていますが、私は文系でもないし、AIプログラミングの知識を使って転職・副業をしようとしているわけでもありません笑

のちほどその理由について説明しますが、まずはこの本を使って学べることについてご紹介します。

ざっくり言うと、AIプログラミングのひとつであるPythonを実際に使って(パソコンにコードを打ち込んで)簡単な計算をしたり図形を書くといったことや、最終的には画像を読み込んでそこから人物を抽出したりするところまでができるようになることが本書のゴールです。

※最初、TensorFlowとか使えるようになると良いのかなぁ?と思っていたのですが、TensorFlowはなかなか難しいようで、本書ではまずOpenCVという外部プログラムを使って勉強を進めます。簡単なOpenCVで勉強して、さらにレベルアップしたければTensorFlowを勉強する、というイメージでしょうか。

約3週間、仕事前の時間を使って頑張って勉強した結果、途中つまづきながらも上記のゴールを無事達成しました(^^)

AIを勉強しようと思った理由

さて、今回AIを勉強しようと思った理由ですが、ずばり自分がやりたいビジネスのひとつにAIを使ったヘルスケアサービスがあったからです。

と言っても、自分でプログラムを書いてサービスをつくるつもりはなく(もちろんそんな才能もないですが)、どちらかと言えば、今後こういったことが得意な人と議論できるように、最低限の知識を身につけておきたいというのが主な理由です。

もともと、自分は苦手なところは得意な人に任せるべきという考えですし、この本の立て付けもそのようになっています。

実用化できるレベルのプログラミングは得意な人やプロに任せることにして、自分たちはより良いサービスの仕組みづくりに注力する、といったスタンスです。

そうは言っても・・・嫌いというわけじゃないのよ(^^)

そんなスタンスではあるものの、私自身はそもそもこういう分野にもそれなりに興味がありました。

大学のときには初級システムアドミニストレータの資格を取りましたし(←なんの役にも立たなかったですが・・・)、大学院(博士)のときにはホームページの管理をしていました(←Adobe DreamWeaverというのを使ってました)。

そしていまの会社では、不完全ですがコエンザイムQ10や他の機能性食品素材の論文データベースを自分で工夫して作ったりしてきました。

この論文データベース、実はAIを使ったヘルスケアサービスのことを考えるよりずっと前、2015年ごろにはエクセルでプロトタイプをつくっています。

ただ、これをもっと効率よく、例えば自動で論文を収集してAIで要約や分類をしたり、確からしさや効果の強さを点数付けしたりできたら良いな〜と、その後も現在に至るまで色々と調べていました。

そんなこんなで自分なりにAIを勉強してみると、現時点では得意なこと(画像認識)がある一方で、自然言語などはまだまだ得意でないことがわかってきました。 

実際に、CEATECなどの展示会等でNECや富士通、みずほ総研、シナモンなどAIの専門家に聞いてみましたが、まだ自然言語系は難しいらしく、AIを使った論文データベース構築が可能かを検証する、いわゆるPoCを実施するしてもかなり費用と試行錯誤が必要なようでした。

というわけで挫折というか、一旦ペンディング。

で、AIが得意と言われている画像認識の勉強をしておこう、というのがいまの段階です(^^)

※2020.05.15付けの日経産業新聞で、PaperDigestというサービスが紹介されていました。これは2018年に開始されたサービスで英語論文の自動要約が可能、現在、140か国に1万5千人を超える利用者がいるとのこと。ちなみにこのサービスの開発者二人は、2015年に東工大の博士課程で出会ったそうで、同じような時期に同じようなことを考えている人はいるんだなぁ、といまさらながら思いました(^^)

日本におけるAI活用例(成功例)の少なさ

ここからは蛇足になりますが、日本のAI活用例(成功例)の少なさについて課題と感じているので、そのことについて述べてみたいと思います。

社内はもちろん、世間でも「AIならなんでもできる」という空気感があるのが実態ですが、実際にはできないこと、不得意なことも多く、そのこととのギャップがものすごいと思います。

上の期待感というかAIの万能感を信じているフシがあるので、担当者はできないことを相当噛み砕いて説明しないといけないし、PoCなんてうまくいくかいかないか分からないのに数千万円とかかかることの意味もやっぱり理解されない。

ちょっと視点はズレますが、海外で商談をしたり展示会に出たことがある人は良く分かると思うんですが、海外で話をする場合は大概、状況を理解していてかつ決定権のある人が出てくるんで、本当にスピード感がある。

その場でやりましょう!となって、本当にすぐに物事が動いて形になっていく。

こういうところの差は非常に感じるし、いかにも日本的な理由で実用化が遅れていくというか、世界に取り残されていく感にすごい危機感を覚える。

少しでもこれを変えるために、いろんな人や若い人が頑張る必要があると思うけど、特に大企業〜中堅企業のトップから変わっていく必要があるんじゃないかなぁ、と思う今日このごろ。

自分にもっと力があればなぁと思いますが(笑)、めげずに頑張っていこ!

それではまた明日!

<了>




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