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人事・経営支援関連

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私の経営・人事支援関連の記事です。
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#ウェルビーイング

「人事課題を解決したい」企業の方に対し、私がお尋ねする観点

 私は、地方企業様の人事課題の解決支援の活動をしています。その際、経営者の方、担当の方とも多くのコミュニケーションをさせていただいています。その際、話題として、人事関係(制度等)の話はもちろんですが、基本的な経営の状況の話もさせていただいています。  最近でこそ、「人事は経営の根幹の一つ」という経営者の方も多くなってきました。総論としては理解されているものの、なかなか深く突っ込んで議論をするのは苦労します。とはいえ、最初から「サーベイシート」のような、こと細かい資料を使って

ウェルビーイング学部長 前野隆司教授登壇!経済的幸福の新しい切り口ーブロードマインド株式会社のセミナーにて

 2024/05/29、ブロードマインド株式会社による、『日本初「ウェルビーイング学部」学部長 前野隆司教授が登壇!従業員幸福度を高める、まったく新しい“切り口”を学ぶセミナー』をオンラインにて聴講しました。  このセミナーは、従業員の幸福度を向上させるための新たなアプローチとして注目されている「ファイナンシャルウェルビーイング」に関するセミナーです。  幸福学の第一人者である前野隆司教授と、ファイナンシャルウェルビーイングプログラム「ブロッコリー」を開発・提供する株式会社

採用と離職防止のシナジーー持続可能な人材戦略の構築

 「採用と離職防止を一緒にして考える」というのは単純そうですが、実はとても重要な戦略です。求める人材を正確に理解し、彼らが魅力を感じる職場環境を作ることが大切です。これは、従業員が会社の文化や働き方に惹かれるようにするためです。長く働き続ける環境は、採用成功にもつながり、組織の成長と安定に寄与します。結果、離職防止にも寄与するでしょう。 採用基準と離職防止戦略  採用においては、候補者の経験やスキルが重要視されますが、離職を防ぐためには、安定した職場環境や昇進の機会の提供

前野隆司教授のスペシャルセッション「AI時代の働き方とコミュニケーション」振り返りと考察ー「Zoom Experience Day Spring」(2024/4/12)

 「Zoom Experience Day Spring」(2024年4月12日)の中で、慶應義塾大学と武蔵野大学で教鞭をとられている前野隆司教授のスペシャルセッション「AI時代の働き方とコミュニケーション」とは を振り返り、考察したいと思います。大変考えさせられる内容でした。 前野教授の講演の要旨 我々が現在生きているのは、まさに混沌とした時代だと言えます。AI(人工知能)をはじめとする目覚ましい技術革新によって、社会のあらゆる側面が劇的に変化しつつあるのです。このように

ウェルビーイングの追求ー現代社会における重要性と多面性

 少し前の日本経済新聞に「ウェルビーイングどう向上」という記事が出ていました。「ウェルビーイング」の概念が、現代社会においてますます重要性を帯びていることは、多方面からの注目と研究により明らかになっています。この概念は、単に経済的な豊かさや物質的な所有物を超え、人々の精神的な満足度や身体的な健康を総合的に捉えることを目指しています。ウェルビーイングへの関心の高まりは、個人の生活の質を向上させるだけでなく、社会全体の福祉を促進するための政策立案にも重要な影響を与えています。

内なる世界の価値ー創造性とイノベーションを促進する人事のアプローチ

 外界の出来事に振り回されず、自己の内なる世界を大切にすることは、個人だけでなく組織においても重要な概念です。現代社会では、絶え間ない変化と不確実性に直面しており、外部の出来事に左右されがちですが、内面の安定と調和を保つことで、より回復力がある個人と組織を築くことができます。自己の内なる声に耳を傾け、自分らしさを発揮することは、ストレス管理やメンタルヘルスの向上につながるだけでなく、創造性やイノベーションの源泉にもなります。  人事視点においても、従業員一人ひとりの内なる声

人事戦略としての「言葉」の使い方ー組織文化と従業員エンゲージメントの向上

 現代の職場において、「言葉」は単なるコミュニケーションツールを超え、組織の成功および従業員のウェルビーイングの核心を成す要素となっています。自己認識の向上から職場環境の改善、リーダーシップの強化、研修プログラムの適用、パフォーマンス評価の最適化、そして組織のエンゲージメントの向上に至るまで、ポジティブな言葉を使うことは、効果的な人事戦略の不可欠な要素になります。組織内での言葉の力を理解し、言葉を活用して健全で生産的な職場環境を創造する方法について考えてみたいと思います。