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人事・経営支援関連

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私の経営・人事支援関連の記事です。
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2023年6月の記事一覧

「パタハラ」についての基本的理解

「パタハラ」とは  「パタハラ」ってご存知でしょうか。パタハラとは「パタニティハラスメント」の略で、パタニティ(paternity)とは父性、ハラスメント(harassment)は嫌がらせという意味で、ハラスメントの一つです。  主として男性の労働者が、育児のために、育児休業、子の看護休暇、時短勤務等を利用することを希望したこと、あるいはこれらの制度を利用したことを理由として、同僚、上司等から嫌がらせなどを受け、就業の環境を害されることをいいます。 男性の育児休業取得は

無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)に注意

 アンコンシャス・バイアスとは、「我々が無意識のうちに持っている、歪んだ思考・偏見」を指します。アンコンシャス・バイアスはトラブルになることが多く、できる限り顕在化しないようにする必要があります。アンコンシャス・バイアスについて、具体的な例、生じる理由、問題点、難しさ、減少させるメリット、どうやって減少させるかについて考えてみます。 アンコンシャス・バイアスの具体的な例特定の属性からの思い込み  特定の属性(例えば、人の外見、出身地等)に基づいて人や物事を判断する傾向があ

今後の人事業務の重要な一つになるかも知れない「RBA(責任ある企業同盟)」について

RBAとは何か Responsible Business Alliance(RBA:責任ある企業同盟)をご存知でしょうか。RBAは、グローバルなサプライチェーンにおける責任あるビジネスを促進することを目的とする非営利団体です。かつては、Electronic Industry Citizenship Coalition(EICC)とよばれていましたが、2017年に現在の名称に変更されました。  RBAは、世界中の企業やサプライヤーと協力し、人権、労働権、環境保護などの重要な問

「被評価者研修」は自社の人事制度の「成熟度」を考えて実施検討することが望ましい

被評価者研修の在り方と実態  人事制度の適正な運用において、評価者のみならず、被評価者の理解を深めるということが非常に重要です。評価者研修とともに、被評価者研修をしっかりすることが理想です。以下にて記載しました。  一方、実態として、「評価者研修は真面目にやっているけれど、被評価者研修には追いついていない」という企業も多かろうと思います。以下記事でも紹介したとおり、「2016年 評価制度の運用に関する調査」によると、被評価者(評価される側の従業員)に対しての研修は22.6

リスキリング→複業への船出-ライフシフトラボからの支援を得て実践したこと

キャリアの迷い(40歳代前半)  私は、以後のキャリアで迷った40歳代の前半、リスキリングの必要性を強く感じていました。そこで、社会人大学院の門を叩き、MBAを取得しました。普段の生活、業務から離れた場所での学びで、貴重な体験ができ、また、問題解決手法など、本当に多くのものを得ることができました。まさに、人生が変わったような体験をさせていただきました。業務にも、私生活にも役に経っております。詳細は以下に記載しております。  ただ、それでも物足りない感がありました。本当にこ

人事評価「期中指導」のポイント-一番長い期間であり、差がつきやすい

 人事評価の全体の中で、目標を設定する、評価する、フィードバックを実施するところは、しっかりやっている企業多いのですが、「期中指導」がしっかりできていない企業はかなりあるのではないでしょうか。ここは、一番長い期間でありますので、じっくりと、しっかりと実施する必要があります。ここの実施度合いが、人事制度全体の中でも差がつきやすいところでもあります。 期中指導の目的 期中指導は、部下と、期初に確認した期待・役割や、設定した目標などが順調に進捗しているかを確認することと、部下が、