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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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2023年7月の記事一覧

【書籍】『致知』2023年8月号(特集「悲愁を越えて」)読後感

 致知2023年8月号(特集「悲愁を越えて」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。  今回は「悲愁を越えて」がテーマ。「悲愁」とは「悲しみに深く心が沈むこと。 悲しみとうれい。」という意味。誰にでも経験があることと思います。できるだけ忘れるようにするということも一つではありますが、一方で、悲愁に真摯に向き合うということもまた大切であります。改めて、このようなテーマを与えられることによ

【書籍】「読書」についての一考察-森信三『修身教授録』より

 森信三氏の『修身教授録』は私の大好きな書籍の一つです。この書籍は、いろいろな局面で読む度に新しい気づきを与えてくれます。  2023年7月号の『致知』では、「学を為す故に書を読む」が取り上げられました。これは、江戸時代後期の陽明学者・佐藤一斎の『言志四録』にある言葉です。「読書は学問のための手段である」ということです。これについては、以下の記事で取り上げました。  実は、『修身教授録』の中にも、「読書」について述べた章があります。今回、ここを取り上げて少し深掘りしたいと

【書籍】夏まゆみさん追悼ー『致知』2018年5月号(一対一の言葉掛けで人が輝く時)-指導者が心がけるべきことのヒントが盛り沢山

 2023年6月21日、振付師の夏まゆみさんが亡くなりました。「モーニング娘。」や「AKB48」の育ての親とよばれ、多くのダンスグループのアイドルを世に送り出した第一人者といえるでしょう。  そんな夏さんが、『致知』2018年5月号に、「一対一の言葉掛けで人が輝く時」というテーマで掲載されており、再読してみました。指導者としてのあり方という観点で考えさせられることが多くあります。記事の中から、いくつか取り上げてみました。 「一対一で向き合う」ことが重要  組織を率いる場