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#1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書

【書籍】雪絵ちゃんとの約束: 特別支援学校の教諭(山元加津子氏)と生徒の心温まる物語

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp200「6月15日:雪絵ちゃんとの最後の約束(山元加津子 特別支援学校教諭)」を取り上げたいと思います。  特別支援学校の教諭である山元加津子氏が、特別な生徒である雪絵ちゃんとの心温まるエピソードを綴った物語です。12月26日、著者が韓国への旅行準備をしている最中、雪絵ちゃんが亡くなったという知らせが入ります。雪絵ちゃんの自宅に駆けつけた著者は、平和な表情で眠る雪絵ちゃんとその家族に対面し

【書籍】腹を括る勇気ー水野彌一と京都大学アメフトの変革

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp190「6月6日:腹を括れば、自分がなくなる(水野彌一 京都大学アメリカンフットボール部前監督)」を取り上げたいと思います。  水野彌一氏の人生と指導哲学は、多くの転機と深い洞察に満ちています。彼が昭和43年に大学院を卒業し、アメリカに留学したことは、彼の人生における最初の大きな転機でした。アメリカンフットボールを本場で学ぶことを決意した彼は、スポーツ指導に対する全く新しい視点を得ることに

【書籍】自己超越の旅路ー堀文子氏と学ぶ、不安を力に変える生き方

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp181「5月28日:いつも不安の中に身を置いておく(堀文子 日本画家)」を取り上げたいと思います。  堀文子氏は日本の著名な画家であり、彼女の芸術と人生哲学は多くの人々に影響を与えてきました。若い頃、女子美術専門学校を卒業したばかりの彼女が出品した絵が賞を受賞し、一躍注目の的になったことがあります。しかし、この時彼女は自分が若い女性であることが注目の一因であると冷静に分析し、若さによる一時

【書籍】挑戦を贈り物に変える人生哲学ー青山俊董氏の教え」

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp175「5月22日:病気も「ようこそ」と考える(青山俊董 愛知専門尼僧堂堂頭)」を取り上げたいと思います。  青山氏の体験は、生命と健康に対する深い洞察と仏教的な受容の精神を反映しています。30代後半で初めて重い病気に直面し、がんに移行する可能性がある状態に至った際、青山氏はこの挑戦を、ただの困難ではなく、仏様からの贈り物として受け入れることで心の転換を遂げました。この心境の変化は、日常生

【書籍】信頼と委任の経営術ー大塚正士に学ぶリーダーシップ

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp172「5月19日:講談本から開眼したこと(大塚正士 大塚製薬相談役)」を取り上げたいと思います。  大塚氏は、自らの経験と講談本から学んだ教訓を共有しています。この話の核心は、歴史的な人物である宮本武蔵と豊臣秀吉の仮想的な対決を引き合いに出し、単純な力の対決ではなく、多くの人々をまとめ上げ、彼らの力を結集させることの重要性です。武蔵が剣の達人である一方で、秀吉は広範な人々の力を結集させる

【書籍】理想を失うことの危険性ー企業文化と人事戦略への影響ー中條高德氏

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp166「5月13日:民族滅亡の三原則(中條高德 アサヒビール名誉顧問)」を取り上げたいと思います。  ここでは、民族の存続と独立の重要性について強調しています。特に、ローマ帝国時代のカルタゴ、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)の歴史を例に挙げ、これらの地域が直面した困難と抑圧、そしてそれに対する抵抗の形を通じて、民族のアイデンティティ、自由、独立の価値を説いています。中條氏は、

【書籍】会社は人間修業の道場ー染谷和巳氏の視点から

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp160「5月7日:会社は人間修業の道場(染谷和巳 アイウィル主宰)」を取り上げたいと思います。  染谷和巳氏といえば、「鬼上司」シリーズの書籍が有名、『上司が鬼にならねば部下は動かず』(プレジデント社)は特に有名と思います。  染谷和巳氏が「会社は人間修業の道場」という観点から、仕事を通じて成長する重要性について語っています。彼は、会社での苦労や挑戦を修業と捉え、それを乗り越えることで個

【書籍】自律と主体性ー陳建一氏の料理哲学から学ぶ

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp149「4月28日:マニュアルの先にあるものを読む(陳建一 四川飯店オーナーシェフ)」を取り上げたいと思います。  陳シェフの管理スタイルは、指示を待つのではなく、自発的に行動を起こせるスタッフが成長するという信念に基づいています。彼は料理を提供することを最終目的とし、それに向けてスタッフが自主的に動ける能力を非常に重視しています。自分から何をすべきかを理解し、迅速に対応できるスタッフは、

【書籍】経営の現場力ー佐久間曻二氏による実践と学び

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp143「4月22日:君はそれ、自分で確かめたんか?(佐久間曻二 さん、WOWOW相談役)」を取り上げたいと思います。  佐久間曻二氏が松下幸之助氏の指示で、あるミシン会社の貸借対照表を調査したエピソードを語っています。調査の結果、ミシン会社が予約販売制度を採用していたことが明らかになりました。佐久間氏がこの制度について報告した際、松下氏は「自分で確かめたか」と問い、実際に現場を見て自分の目

【書籍】チャレンジをチャンスに変えるー 大谷由里子プロデューサーの人材育成哲学

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp137「4月16日:横山やすしさんから学んだこと(大谷由里子 プロデューサー)」を取り上げたいと思います。  大谷氏は、「大谷由里子のリーダーズカレッジ」を通じて、企画力、交渉力、プレゼンテーション能力などを身につける人材を育成しています。彼女は以前、吉本興業でマネージャーとして働いており、コーチングの手法を使って芸人の能力を引き出していました。特に横山やすしさんなどの大物芸人を担当し、彼

【書籍】一本のロウソクのようにー森信三と田中繁男の教育哲学

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp128「4月7日:それで、あなたは何をしましたか(田中繁男さん 実践人の家副理事長)」を取り上げたいと思います。  田中繁男氏が教育現場で直面した挑戦と、その対応について語っています。学校は生徒の不良行為に悩まされていましたが、田中氏は生徒たちを理解し、彼らの心に寄り添うことで状況を改善しました。森信三先生は、田中氏の取り組みを現代の宗教と称賛し、教育の現場における行動の重要性を強調しまし

与える文化の力ー人事のためのコシノジュンコ氏からのインサイト

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp81「2月22日:与うるは受くるより幸いなり(コシノジュンコ デザイナー)」を取り上げたいと思います。  コシノ氏は、家族が教会に通っており、亡くなった母が遺した最後の言葉が『聖書』の「与うるは受くるより幸いなり」という言葉だったことを紹介しています。母は2006年に93歳で亡くなる前に、病気になる約一か月前に雑誌のインタビューに答え、「与うるは受くるより幸いなり」という言葉を関西弁で語り

【書籍】今に生きる教訓ー石川真理子と祖母の智恵

 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp286「9月5日:明日を案ずるより今日を最期と生きるのです (石川真理子 作家)」を取り上げたいと思います。  石川真理子さんの言葉から、今日を最期と生きることの重要性について語られています。祖母の言葉を通じて、日々を感謝の心を持って生き、些細な心配ごとにとらわれず、目の前の一歩を最良にする心がけが強調されています。昭和初期の不安定な時代背景の中で、祖母は不安や心配を払いのけ、今に集中する

【書籍】挑戦と成長の文化: 鍵山秀三郎の哲学を組織に生かす

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp106「3月17日:最大の危機は、低過ぎる目標を達成すること(鍵山秀三郎)」を取り上げたいと思います。  鍵山秀三郎氏は、人生や仕事での問題に対する考え方について、その対処の仕方が重要だと説いています。問題が生じたこと自体は問題ではなく、問題にどう対応するかが大切であり、問題が人生を破滅させるわけではないと述べています。失敗を恐れずに学び、次の成功へのエネルギーに変えることの大切さを強調して