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Vita Sexualis (性の目覚め)@Detective boy(少年探偵)

Episode γ  同い年の従姉妹(いとこ)

 良雄くんの学校にも夏休みがやってきました。

実は、夏休みになると、一つ楽しみなことがあるのです。
それは、夏休みの間、良雄くんは
「離れ」を自由に使わせてもらえるからです。

 この「離れ」は、もともとは良雄くんのおじいさまが
「アトリエ」として使っていたものでした。
おじいさまは一昨年に亡くなってしまわれたので、
お部屋を整理するおてつだいもするという条件がつけられて、
長い休みの間は自由に使わせていただき、
おじいさまの大きな机や椅子、そしてお昼寝用の簡易ベッドなども、
良雄くんが自由に使ってよいことになっていました。

 おじいさまの使っていた机はとても広いので、
宿題を片付けるための本や資料をたくさん置けるので
とてもお勉強がはかどりました。

それに、何よりも良雄くんが大好きな
「推理小説」や「探偵小説」を、誰にも邪魔されずにずっと、
その離れで読むことができたからです。

夏休み中は、まずおじいさまが描きためた
油絵のキャンバスに「布がけ」をして、
離れの一室の納戸にある、ラックに縦に納めていくという
作業を請け負ったのです。

よくはわからないのですが、
定期的に「画廊」の目利きの方がいらっしゃって、
おじいさまの絵を預かっていき、
買い手が付いたら手数料を引いた金額が、おうちに支払われるのだ。
ということを話しているのを聞いたことがありました。

 そしてその中で、何枚か気になる絵があったのです。

それは、「裸婦」像の油絵でした。

それはまるで写真のように精巧に描かれた女性の裸体像でした。
良雄くんは、それを見たとき、二つの疑問を感じました。

一つは、チャコちゃんがオシッコをした時にちらっと見た
「ホース」がない様子。
同じようにその絵には描かれていなかったのです。

足の付け根がちょうどアルファベットのYの時にようになっていて、
その場所が濃い茶色で描かれていたこと。
もしかして「ホース」がないのは、特別なことではないのかな?
チャコちゃんは特別じゃないのかも知れない。
良雄くんにとってはちょっとした安心材料でした。

でも、確かめなくてはならない一つの課題でもありました。

「女の子にはオシッコのホースが生えていない。」

これを証明しなくてなりません

 また、何よりも、その絵からの情報で驚いたのは、
胸に二つのこぶがあることでした。

ただ、これは「お母さん」だけが持っている「おっぱい」なのだ。
というのはなんとなく理解できましたが、
子どもがいないのに「おっぱい」というものはできるのだろうか?

 それが二つ目の謎でした。
でも、考えてみると、子どもがいないはずの、
先生や、若いおばさんとか、ちょっと上の親戚のお姉さんたちは、
みんな胸に二つのこぶがあります。

良雄くんにもちいちゃなぽっちはあるし、
チャコちゃんにも、同じぽっちがあって、それでもこぶになってない。
いとこのアケミさんも、たしかぽっちだけでこぶはなかった。

良雄くんはますますわからなくなりました。

だけど、そんなことを考えていてもしょうがありません。
良雄くんは、いつも心がけていることの一つに、

「やらなければならない事を先に片付けて、あとは自由に遊ぶ」

という自分の取り決めがありました。
これは、なんかの探偵小説で、主人公の名探偵が言った言葉でした。
良雄くんは、これにいたく感動して、座右の銘にしたのです。

この日は朝からとても暑い日でした。
良雄くんは「離れ」で、ひととおり作業を終えたあと。
母屋でご飯をいただきました。
すると、アケミさんがやってきたのです。

 訊くとアケミさんの親、それは良雄くんの
おじさんとおばさんにあたりますが、今日はお二人で、
どうしてもお出かけしなければならない用があるというので、
アケミさんをうちにいさせてほしいと言うことでした。

 アケミさんが一人でお留守番はできると思いましたけれど、
女の子がひとり家に残すのはちょっと怖いですよね。
という理由でした。

 しかし、そこで、もっと大変なことが起こったのです。
それは、良雄くんのお父様やお母様も
お出かけすることになっていたからです。
そして、小さいチャコちゃんは一緒に連れて行き、
良雄くんにお留守番を頼むことにしていたのでした。

広いおうちに小学生の良雄くんとアケミさんが
残される結果になりましたが、ご両親は簡単に言いました。

「そうだ、母屋は物騒だから、二人とも「離れ」でお留守番なさい。」

そういうことで、良雄くんとアケミさんは、
二人きりで離れに残されたのです。

アケミさんは「宿題」を持ってきていました。
実はアケミさんにはある計算があったのです。

 良雄くんは、少年探偵をめざすくらいですから、クラス一番の秀才です。アケミさんは、良雄くんに、
宿題を一緒に解いてほしいと思っていたのは当然でした。

「ね、良雄くん宿題一緒にやろうよ。」

良雄くんはその目論見はすでに見抜いていました。
でも、その見返りを何にするかちょっと考えあぐねていたのです。
ですが、それはあとでもいいことです。
ですから、ちょっとずるいことを考えて、
「うんいいよ」と答えたのです。

そこで、良雄くんは一計を案じました。
でも、それは大きな賭けでした。
まぁ、九割がた断られるとは思いましたが、
思い切って言うことにしたのです。

それは、前に見たチャコちゃんや、
おじいさまの絵のYの字の絵の謎を、実際に確かめたかったのです。
普通なら完全に断られると思いましたが、ちいちゃな時から
一緒に育ってきたアケミさんならもしかして応じてくれるかも。
そう思ってのことでした。

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そして何よりも気になったのは、アケミさんの服装でした。

タンクトップというのでしょうか、
大きく胸元が開いた上着と、短パン姿で
にゅっとのぞき込んだアケミさんの胸元が
心なしか「膨らんで」いるのがわかりました。

 もしかして、おじいさまの絵とアケミさんの身体には
共通点があるのかも知れない。
そして、お人形さんのようなチャコちゃんの身体が、
女の子なら普通のものだということの実証をしたかったのです。

 「うん、いいとも、宿題やろう。」

良雄くんはそう言って宿題をアケミさんと一緒にやりました。

ほんの2時間くらいでしょうか、
夏休み半分くらいの量をなんと終えてしまいました。
アケミさんは大喜び。

「やったぁ、これで半分は遊べちゃう。良雄くんありがとう。」
「うん、ぼくもよかった。好きな勉強の時間が増えた。」

良雄くんがそう言ったのはわけがありました。
断られるのを覚悟で、良雄くんは納戸から
あの「裸婦像」を持ってきたのです。

「アケミさん、ぼくのお願いが一つあるんだよ。」
「え?なぁに?」
「これなんだけど・・・。」

そう言って、おじいさんの「裸婦像」をアケミさんに見せたのです。
アケミさんは、一瞬ぎょっとした顔をしましたが、
じっと良雄くんを見つめました。

「これと、あたしと、って、どんなお願いなの?」

良雄くんは意を決して言いました。
「アケミさんも同じなのかな?って確かめたくなったんだ。」

さすがにアケミさんはびっくりした顔をしました。
そうです、無理もありません。
良雄くんは遠回しだけれども、
アケミさんの裸をみたいと言っているのですからね。

でも、アケミさんは、さすがに上を行っていました。
こういう条件をつけたのです。
実はアケミさんも一つ知りたかったことがあったのです。
それをこの機会だから試そうと思ったのです。

「いいわよ、良雄くんも見せてくれたら、あたしも見せてもいいわ。」
「・・え?ぼくも?」

アケミさんはにっこり笑ってうなずきました。
良雄くんは、一瞬驚きましたが、
考えればとても真っ当な申し入れだと思いました。
そうです、お互いに見たいのだから見せ合うことで、
フェアな条件になります。

「ね、見せあっこだったら、よくない?」
「うん、そうだね・・。」

そう言うと、アケミさんは、
あのタンクトップをぺろっと脱いでしまいました。

小さくて円錐形で、おじいさまの絵の胸の膨らみほどではないですが、
アケミさんの胸は確かに膨らんでいて、
その先にちょこんと小豆のようなとんがりが見えました。
良雄くんにもその小豆はありましたが、
明らかに違う形のとんがり小豆でした。

そして、残った短パンも下着ごとぺろっと脱いで、
アケミさんは丸裸になりました。
びっくりしたのは、おじいさんの絵と、全く同じYの字で、
おなかから足がすっと生えていたのです。

そこで、良雄くんはちょっと安堵しました。
チャコちゃんは女の子として普通だったんだということでした。
でも、びっくりしたのは、
アケミさんのそこには、毛が生えていたのです。

で、それよりも自分のことでびっくりしたのです。
自分のオシッコホースが硬く、大きくなっているのです。

「さぁ、良雄くんの番だよ。」
アケミさんは、服を着ながらそう言いました。

「あたしが見せたんだから、良雄くんも見せて!」

何か強い調子で言われました。
ホースの腫れはまだ収まりません。

それでも、意を決して良雄くんは裸になりました。

アケミさんは、手を口に当てて「まぁ!」といいながら、
硬くなった良雄くんのおしっこホースを
まじまじと見つめていました。

「もういいかい?アケミさん。」
「うん、ありがとう・・。」

良雄くんは当初の目論見とは別に、
自分の身体の変化をアケミさんに見られて、
ものすごく恥ずかしい気分になりました。

ですが、そのあとアケミさんが、
良雄くんがあの日知りたかったことを話してくれたのです。
そして、小さいころ、自分にも生えるんじゃないかと、
オシッコのでるところの上にあった
小さな豆粒のようなものを一生懸命引っ張っていたことを
話してくれました。

あのホースは、男の子にだけあるもので、
大人になると、あのホースからオシッコじゃない
別のものが女の子の身体の中に、注射のように入るのだそうです。

そのための準備で、女の子は大人になるにつれ、一ヶ月に一回、
女の子のオシッコのでる場所から近いところにある
もう一つの出口から血がでてくるんだって言うことを習った。
そしてあの袋の中身は、その血で下着を汚さないようにするための
衛生用品なのだ。と話してくれたのです。

「でも、あんなに硬く大きくなるのね・・びっくりした。」

アケミさんは、顔を赤らめながらも、ケラケラと笑いました。

 

To be CONTINUE

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