![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65248260/rectangle_large_type_2_f792b3d06bbe44bf26114fa47b7e5c6a.png?width=1200)
教育の”曖昧さ”。許容範囲はいかほどか?〜非認知的スキルの視点から〜
教育にとっての”曖昧さ”は
命綱のようなものだと思う。
人が育つ場では
白黒はっきりさせたり
正解を一つにしたりすることは
難しいし
望ましくない。
ただその曖昧さには
許容範囲が必要だと思う。
非認知的スキルの視点から
表現してみた。
<非認知的スキルとは>
今回の記事によく使う言葉。
【認知的スキル】と【非認知的スキル】
【認知的スキル】とは、
一般的な知能検査で
測定できる能力のこと。
いわゆる学力。
【非認知的スキル】とは
協調性や主体性、創造性など
数値化することが難しい能力のこと。
社会情動的スキルとも呼ばれたりする。
非認知的スキルは、
ノーベル経済学賞を受賞した
ジェームズ・ヘックマンによって
2001年に提唱された概念。
その後、
アメリカ政府、大学、大企業などが連携し
社会を生き抜く力として
「21世紀型スキル」をまとめた。
![](https://assets.st-note.com/img/1636685517673-Q1FPMKe4dC.png?width=1200)
日本の学習指導要領でも
この21世紀スキルは参考にされていて
昨今の日本の”新しい教育”と呼ばれるものは
認知的スキルではなく
非認知的スキルの向上を目指す教育
だと言える。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65246689/picture_pc_ca6f6a97e776c1024d4af1e5c5c991ff.png)
しかし、非認知的スキルを
学力の対義的な存在と捉え
測らないことを”美徳化”しがちな
教育現場がある。
この記事で伝えたいことは
まず前提として
認知的スキルだろうと
非認知的スキルだろうと
それが
大人から子どもへの押し付けに
なっているなら
結局は、カラフルなパレットを
黒一色に塗りつぶすようなもの。
要は、使い方次第で
天使にも悪魔にもなる。
でも少なくとも
非認知的スキルを目標においた
教育現場の場合
測ることに対して
積極的な姿勢を取らないのであれば
それは、残念な曖昧さをうむということ。
こんな人におすすめの記事です。
◇非認知的スキルだけを目標にすることに違和感のある人
◆非認知的スキルが大切だと考えている人
◇非認知的スキルと学力のバランスを考えたい人
◆学力軽視の傾向に不安のある人
[参考資料]
加藤 智(2020)
「小学生の非認知的スキルの測定に関する基礎的研究」
池迫浩子・宮本晃司・ベネッセ教育総合研究所(訳)
「家庭、学校、地域社会における社会情緒的スキルの育成」
ここから先は
¥ 200
サポートしてもらえたら、飛び跳ねるほど喜んで、もっと良い記事を書こうって頑張る子です。よろしくお願いします♪