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小学生のマルチプルインテリジェンス


最近、なんかかたい内容が多かったから
今日はこれ。


小学生に
マルチプルインテリジェンスのチェックリストを
やってもらったときのエピソード。


<マルチプルインテリジェンスとは?>

マルチプルインテリジェンス(以下、M I)とは、ハーバード教育学大学院のハワード・ガードナーが提唱したもので、人は、主に8つの知能をもっているという理論。



8つの知能とは…


① 言語
言語を通して表現、理解をしたりすることを好む。

② 論理・数学
数や量で示したり、原因と帰路のつながりを明らかにしたりすることを好む。


③ 音楽・リズム感
音楽やリズムを聴いたり、表現したりすることを好む。


④ 視覚・空間

方向感覚に長けていて、絵を描いたり、造形したりすることを好む。

⑤ 身体・運動
体を動かしたり、動かしながら考えたりすることを好む。


⑥ 人間関係
他者とコミュニケーションを取りながら活動をすることを好む。


⑦ 内省・哲学
物事を深く考えたり、振り返ったりすることを好む。


⑧ 自然
植物や動物に関心があり、自然を観察することを好む。


それぞれの子どもたちに
どんな学び方があっているか
考えるヒントになるので



イエナプラン教育では
よく用いられるツールの一つ。





<チェックリスト>

MIには
ストレングスファインダーのように
自分がどの知能に長けているのかを
判別するチェックリスト(質問項目)がある。




1つの知能に対して
質問は7個程度だから
さほど難しくはない。




例えば、①言葉の質問項目は、こんな感じ。
当てはまると思うものに、☑️をしていく。


□言語を通して学ぶ
□読むのが好きだ
□言葉に長けている
□人の話によく耳を傾けることができる
□書くことが得意だ
□考えをうまく言葉にして表すことができる
□語彙を多く知っている
□言葉あそびが好きだ

☑️の数が、そのままスコアとなる。


私の場合、スコアが高い順に並べると、
こんな感じ。


1位 言葉
2位 身体・運動
3位 人間関係



つまり私は
”言葉を使うこと”
”実際にやってみること”
”人と一緒に何かをすること”
で、より学びやすくなる傾向がある。



スコアが一番低かったのは
視覚・空間


方向感覚は致命的で、
いつでもどこでも迷子。
図形の見えない部分を考えるのが
超苦手。



ただ活用するときの注意点として、
「この子はこういう子」というふうに
”レッテル貼り”で終わらないこと。




その子には
今、何が合っていて
何を伸ばしてあげればいいのか
考えるヒントにするもの。




スコアが低いものから
その子を遠ざける
ということではない。



<子ども向けのチェックリスト>

私は、大人向けに作られてたチェックリストを
子ども向けに編集をして
小学生にやってもらった。


このチェックリストは
自分のことが分かっていないと
難しい。


小学生は、まだ
自分を知る経験が少ないし、

発達段階的にも自己認知は難しいから
正直、まだ早いかなと思ったけど
やってみた。


<やってみて、起こったこと>

学力は学級の平均以下で
できることがそう多くあるわけではない子が




すべての知能で高スコア。
ほぼ、満点。




なんの見栄もなく
素直に
嬉しそうに
答えてた。




”自分はこれだけできるんだ”
って気持ちが伝わってきた。


見ているこっちも
うれしくなった。





反対に、


周りからの評価も高い
いわゆる優等生で
なんでもできる子。



そういう子が
ほとんどの知能で低いスコア。



思わず、「なんでっ?!」って聞いちゃった。

”自分は、あれもできない、これもできない”
っていう気持ちが伝わってきた。





このスコアから見えたのは
それぞれの自己肯定感だったのかもしれない。



現状がどうであれ、
「私は、これができるよ」
「あれもできるよ」

って思っている子は
どの知能もスコアが高く



「私は、あれもできない」
「これもできない」

って思っている子は
スコアが低くなった。




もっと事前の説明を増やしたり、
チェックする個数の上限を決めたりすれば
よかったのかもしれない。



結局、そこで出たスコアを
その子たちの学び方を考える上で
参考にすることはしなかったけど



これはこれで
よかった。




特性を知りたいのなら
小学生のM Iは、
教師の観察によるスコア
良いかもですね。


サポートしてもらえたら、飛び跳ねるほど喜んで、もっと良い記事を書こうって頑張る子です。よろしくお願いします♪