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投資家が「恐怖」に慄く株式市場のボラティリティ(変動性)

恐怖指数とは


株式投資の経験が浅い人にとっても、一度は耳にしたことがあるかもしれない「恐怖指数」。
経済番組や新聞を見ていると、この言葉を頻繁に耳にします。
今朝の新聞でも「恐怖指数」について触れられていました。
では、「恐怖指数」とは一体何でしょうか?

そもそも「恐怖指数」とは、は株式市場のボラティリティ(変動性)を示す指数で、市場の不安定性と投資家心理を示すものです。
日本では日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)、アメリカではVolatility Index(VIX)と呼ばれています。
この指数が高いほど、市場は不安定で、価格が大きく変動する可能性が高まります。

指数の見方と市場への影響


具体的な数字で言えば、20以上の値は「高ボラティリティ」とされ、投資家の不安感が高まっていることを示します。

現在、日本とアメリカの恐怖指数が上昇傾向にあります。
日本の日経平均VIは10月20日には23.20、アメリカのVIXは10月19日には21.40という数値を示しています。

今週の日経平均株価は、火、水曜日は3万2,000円を辛うじて超えましたが、木曜日は611円の大幅下落、金曜日も続落し前日比171円安の3万1,259円で引けました。
現時点では3万2,000円の天井突破はなかなか手強いようです。

この恐怖指数の上昇の背後にはいくつかの要因が考えられます。
まず、米国の金利が上昇し続け、一時的に5%台に達したことが挙げられます。(「ターミナル5」と呼ばれたりします)
一方、日本の金利は上昇せず、日米の金利差が広がっています。
これによりドルが強くなり、円安が進行しました。

恐怖指数が高まった場合の投資対策


恐怖指数が高まると、投資家は以下の点に留意する必要があるとされます。

  1. ポートフォリオのリスクを再評価し、適切なヘッジ戦略を検討する必要があります。

  2. 恐怖指数は短期的な変動も含まれます。投資家は長期的な投資目標に合わせて行動し、短期の市場変動に惑わされないようにしましょう。

  3. 恐怖指数だけで市場の状況を評価せず、他のファンダメンタルな要因や経済指標も総合的に考慮することが大切です。

ただ投資信託を保有している場合は、下手な情報に惑わされず、あくまでもコツコツと長期積み立てを続けることが重要です。
不安な場合は、専門家やファイナンシャルプランナーからアドバイスを受けることも考慮しましょう。
ただその際も長期的な視点を忘れず、冷静に投資を続けましょう。

参考
日本経済新聞10/21『株、米金利高で高まる「恐怖」』
#日経平均 #恐怖指数#株式投資#金利#為替

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