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新NISAまであと1ヶ月とちょっと


なるべく早く始めること


前回に続いて新NISAについて触れていきたいと思っています。
まず、
「なんとなく新NISA、やっている」
こんな人が多いなあという印象なのですが、皆さんはいかがですか。
それが悪いというわけでは決してないんです。
というよりもむしろ、なんとなくでも始めているのは正解だと思います。

なぜならば、NISAの大目的は長期投資。
大事なのは、投資信託は何を選ぶのか、ということよりも、少額でもなるべく早く始めることの方が大事だと私は思います。
もちろん、買う投信は何でもいいというわけではないので、そこは基本的事項は押さえた方が良いです。

その基本的事項の1つが「分散」です。
なぜ分散が良いのかというと、例えば世界の株式に分散して投資したとして、20年持っていると、過去の平均利率は大体7%で運用されているのですね。

ということは、長期で分散して持っていれば、かなりの確率で増える可能性が高いということが言えます。
その増え方も、単利よりも複利で、つまり元本+利益に対して利子がつくと、増えるスピードが段違いになります。
これが福利が「雪だるま式」とか「時間を味方にする」と言われる所以です。
アインシュタインも「複利は人類史上最大の発見である」と言っています。

利率は如何に


前述したように、世界株式運用だと過去20年間で大体7%で運用されているのですが、
つみたてNISAで買える投資信託について、過去3年の利回りトップ5では、
国内株式では、約15%程度
みんな大好きS&P500や米国株式では、約22%程度
そして全世界株式では、20%弱
と、軒並み年率が相当高くなっています。
これは、“コロナバブル”の影響もあるので、このまま続くとは思わないのですが。

そして売れている投資信託は、圧倒的に海外株式が多くなっています。
それはそうですよね。
これだけの差があるわけですから。

例えば人気の米国株式では、「マグニフィセント・セブン」を構成している銘柄が大体含まれています。
「マグニフィセント・セブン」とは、「GAFAM(Google[アルファベット]、Apple、Facebook[メタ]、Amazon、Microsoft)」に半導体のエヌビディア、電気自動車のテスラを含んでそう呼ばれています。
今やGAFAMではないのです。

必ず儲かるわけではない


ところで、意外に勘違いしている人が多いように思うのですが、
「NISAは必ず儲かる」みたいな都市伝説的な話を鵜呑みにしている人が少なからずいらっしゃいます。

それは違います。
NISAも損をする時があります。
特に、長期ではなく5年とか10年以下だと、損をする時もあるので、そこは念頭に入れておく必要があります。

しかも、NISAは利益が出た時に初めてその効力が発揮されます。
さらには、損をした場合は、逆にデメリットが生じます。
普通の口座であれば、損失が生じた場合、翌年以降3年間に限っては、繰り越していき、利益が出た段階で損失と利益を相殺して税金を計算するのですが、
NISA口座はそれはできません。
それが「損益通算」というものです。

やはり短期ではなく長期で運用すること、そして株式だけではなく債権も組み込んだ投信を選んで分散させるということが、NISAで資産形成をする際の鉄則となります。
知れば知るほど奥が深いNISAですね。


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