見出し画像

豊かな老後を生きるための資産形成

老後資金に備える

我々が生きていく中で、3大資金といえば、教育資金・住宅資金・老後資金、と言われています。
どれ1つとっても欠かすことはできないものですが、中でも老後資金は、金額的にも大きなものになります。
命ある以上必ず「老い」はやってくるわけで、いつから老後資金が必要となるのか、若いうちから考えておかなければいけません。
会社員として働いていることを前提に考えてみると、定年を65歳とした場合、ここから老後資金が必要になってきます。

公的年金について

公的年金は65歳から受給開始となります。
公的年金の強みは、何といっても終身受給だということです。
通常、この公的年金と自己資金を組み合わせて考えることとなります。
会社を定年で勤め上げ、すぐに公的年金を受給する方法もありますが、受給時期を早めたり(繰り上げ受給)、遅らせたり(繰り下げ受給)することもできます。
繰り上げ受給は、60歳から65歳までの間に繰り上げて「減額」された年金を受け取ります。
繰り下げ受給は、66歳から75歳までの間に繰り下げて「増額」された年金を受け取ります。

減額分は一月あたり0.4%で、受給時期を最長60歳まで繰り上げると65歳までの間に最大24%が減額されます。
増額分は一月あたり0.7%で、受給時期を最長75歳まで繰り下げると75歳までの間に最大84%が増額されます。
この積み下げ分・積み上げ分がその後の受給時期に減算・加算され、それが一生続きます。
減額分はそのまま、増額分もそのまま、死ぬまで続くということになります。

自己資金を準備する

どうせもらうなら多い方がいいですよね。
となると、繰り下げ受給という選択ということになるのですが、話はそんなに単純ではありません。

繰り下げ受給は最長で75歳まで年金を受給しないということになります。
もし65歳で会社を定年退職したとなると、その後75歳まで年金を最大10年間年金無受給となります。
潤沢な退職金が支給されれば良いのですが、そうではないのであれば、この「空白の10年間」そしてそれ以降を生きるための資産形成が必要になってきます。
つまり自己資金です。

ただそのお金は、一朝一夕でできるものではありません。
ある程度の長い年月をかけてコツコツ積み上げていくことで可能となります。

iDeCoという選択もある

例えばiDeCoは、公的年金だけでは不足する老後資金を、自分でお金を捻出しながら「拠出」して運用しながら準備していく制度でいわば「自分自身の老後」のための資産運用です。
このiDeCoの掛金と運用益は、60歳以降に給付金として受け取ることができます。

iDeCoの一番のメリットは、掛金が全額所得控除になる点です。
またNISAと同じく、運用益も非課税ですが、NISAと一つ違う点は、NISAは「運用益」が非課税になるのに対して、iDeCoは「掛金」が所得控除され、「運用益」も非課税です。
さらに、iDeCoの場合は引き出し時も控除されます。

資産運用方法はideCo、NISAに限ったものではありませんが、このような手堅いものを準備しておいた上で、さらに余剰資金がある場合は、株式投資など別の資産形成の方法を行うのが良いでしょう。
明るい未来、豊かな老後を実現してまいりましょう。

参考 日本経済新聞
6/3「老後費用 まず自己資金で」他
#投資 #お金の学び #経済 #資産形成

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?