生きる糧をありがとう
未発表音源に続き、先週は再会したレコードプレーヤーについて書いたエッセイのようなものを、有料のコンテンツとして初めて投稿してみた。自分の音楽や文章がどのくらいの価値があると思ってもらえるのかよく分からないので、とりあえず金額はここで設定できる最も低い金額、100円にしてみた。今の試みには金額の大小ははあまり関係ないと思ったからだ。
自分にとってこの場所にはいわゆるクライアントがいないので、決められた予算も締め切りもない。支払いたい対価を自由に決められるサポートというシステムも含め、金額は読者のみなさんに委ねられている。レコード会社や出版社が決めた価格設定を守る必要もない。
結果、購入やサポートという形で対価を支払ってくれた方がいてとても励みになったし、希望を持つことが出来た。心から感謝している。
たとえそれが誰かひとりだったとしても、自分のような仕事を選んだ人間にとっては、作品に価値があることを信じられるのは何よりも大切な、生きる糧になる。
誰かが興味を持ってくれるのであれば、もう世に出すことはないと思っていた未発表のデモ音源や、以前メールマガジンに不定期に書いていたエッセイなども、加筆修正して読んでもらえるようにしようと思う。
自分自身のことを考えてみると、興味をそそられるコンテンツは対価を払っても触れてみたいし、興味を持てないものはそれが無料だったとしても必要がない。無料で手に入れられるものが無尽蔵にある中で、逆に対価を払いたいと思うものを探すことの方が難しくなっているような気もする。
また一週間があっという間に過ぎてしまった。先週は気を揉むことが重なりかなり疲れたけれど、連載中の育児ノートだけはなんとか間に合わせることができた。育児中のみなさんに限らず、誰かの息抜きの役に立てたらうれしい。
https://hotel-bfu.com/hidekikurosawa/little-child/2020/06/22/baby-carrier-2/
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