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歌会始

皇后陛下の御製

感染の収まりゆくをひた願ひ
   出でたつ園に梅の実あをし


このうたは、
万葉集の大伴家持による以下の歌を念頭に置いて詠まれているように感じた

春の園くれないにほふ桃の花
   下照る道に出で立つをとめ


家持の歌を思いながら鑑賞すると、現状とそうありたいと願う姿を対比しているように感じられて、皇后さまの歌にこめられた願いがより深く感じられるのではないだろうか。

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